第42話キスマークでマーキング
そして氷室麗華はこれからの計画を立て終えたのか、股間に跨った状態でそのまま俺へとしなだれかかると、やはりというか何というかその大きな胸を押し付ける事に抵抗が無いのか、そのまま俺の胸板でたわわに実った大きな胸を押しつぶしながら俺の胸板に頬擦りを何度かした後、体育倉庫に「ちゅぱっ」というなまめかしい水の音が鳴り響く。
「うっ!?」
「ふふ、可愛い」
その音は俺の胸元を氷室麗華が吸った音であり、吸った箇所が赤くうっ血していくそれは正にキスマークという奴ではないか。
「はぁはぁ、なるほど。 これは、癖になるわね」
そして氷室麗華は俺の胸板でうっ血して浮き出たキスマークを見て恍惚な表情を浮かべ舌なめずりをする。
「まるで『この人は私だけの物』という印みたいで……いえ、正にその印なのでしょう。あぁ、なんと素晴らしい行為なのでしょうかっ!」
氷室麗華がそう言った後、体育倉庫では「ちゅぱっ」「ちゅーーぱっ」という音が連続して響き渡る。
そして催眠術が解ける事を知らせるアラームが氷室麗華のスマホから流れる頃には、俺の上半身(主に胸板と首筋)には氷室麗華の唾液がべっとりと付けられ、更に所狭しとキスマークでマーキングされいた。
「あ、あれ? なんだか唾液臭くない?」
「気のせいだわ。 でももしかしたら汗をかいてしまっているのかも知れないわね。家に帰ったら真っ先にお風呂に入る事を進めるわ」
「そ、そうか。 ありがとう」
──そして、体中のキスマークに気付いた時、どういう反応をするのかしら?想像するだけでぞくぞくしちゃうわね。
「ん? なんか言ったか?」
「いえ、何も。 さぁ、遅くなってはいけないから早く帰りましょう。 先生への報告はスマホで済ましているからそのまま一緒に帰りましょうか」
「あ、ああ」
そして俺と氷室麗華は一緒に体育倉庫から出るのだが、そこには複数の屍が転がっていた。
俺から彼らにしてやれる事は無いのだが、強く生きて欲しいと願うばかりだ。
◆
そして帰宅して今現在俺は氷室麗華に付けられまくった唾液をシャワーで落としていた。
ぶっちゃけ乾いた唾液がかなり臭うので念入りに洗う。
ちなみに氷室麗華は「私たちのせいで高城君が狙われているんだもの」と律儀に俺の家まで送り届けてくれたのだが「ここからは彩音さんの時間だから」と少し寂しそうな表情をしつつ帰って行った。
もしかしたら氷室麗華は家まで上がって来るのでは? と思っていた俺は少し安堵する。
しかし、この隠しきれない程のキスマーク……帰宅して速攻で風呂に入ったから良いものの、彩音に見られたらと思うと俺の息子が『ひゅんっ』という音が聞こえそうなくらい縮み上がる。
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