学校内でトップ1、2を争う美女二人が、催眠術アプリが俺に効くと勘違いしていて地獄だ
Crosis@デレバレ三巻発売中
第1話プロローグ
俺こと高城健介はこの日、遊びがてら催眠術アプリという物を勉強がてら自作してみた。
と、いうのも今現在俺は小学生の頃からの趣味であるアプリゲームで小遣い稼ぎをしているのだが、ふと唐突に無意味なアプリをそれっぽく作ってみたいという衝動に駆られたからである。
例えるならば漫画家を目指して息抜きで落書きを描くようなものだ。
当然そんな考えのもと作った催眠術アプリであるが故に全くもって効果などあろう筈も無く、それっぽく見えるだけで人畜無害なのだが、プラシーボ効果の影響を受けやすい人は効果があるように感じるのでは?といった詐欺まがいのアプリである。
むしろ本当に催眠術アプリを作ると信じるのは小学生までであろう。
ようは子供のごっこ遊び程度のアプリだ。
人形遊び、ヒーロごっこ、その延長線でしかない。
それでも一円でもお金になるのであればという思いから販売登録を済ませる。
因みにダウンロードは有料で一万円。
ぼったくりだとは思うもののぼったくりだと思える常識のある人は買わない値段設定というのもある。
誰が買うんだよこんなあからさまに詐欺アプリ。
とりあえずクレームが来たら返金して消せばいい。
その時はそんな楽観的な考えであったのだが、もし翌日の俺が一日過去に戻って今この場にいたとしたらきっとぶん殴ってでも止めていた事だろう。
そんな、未来の俺が過去に戻ってぶん殴ってでも止めたいと思えるような事態になるなどとは、この時の俺は知る由もないのであった。
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