第8話「出会いの鍵」
森は、何処が出口なのか全く分からない。
俺は神の思うままに進んでいるため、どうせこのまま歩いていれば出口に着くだろうから、襲ってくるモンスターだけ倒しておけばいいだろう。
出来ればモンスターもスルーしたいのだが、
転生した時みたいにスルーして殺されたら嫌だからな。基本的に何事にも興味のない俺でも生命維持はしたいと思っている。
「生きていれば、何かと興味のあるものはいっぱい出てくるよ。世界は未知で溢れてるんだからね。」死んでしまったおばあちゃんがよく俺に対して言ってくれた言葉だ。
思えば、おばあちゃんが死んでからというもの、俺は余計に何事にも興味を示せなくなったと思う。あんな悲しい思いを2度もしたのだから、俺は1人で生きていく事を決めたんだ。
そんな事を考えながら森を歩いていると、少し先の方で「ガサガサッ」という音が聞こえた。モンスターがこっちに近づいているのだろう。俺は「解錠」の準備をして待っていたのだが、そんな俺の目の前に現れたのは、2人の少女だった。姉妹だろうか?、2人とも赤い髪と目をしていて、ボロボロの服を来ていた。身体中傷だらけで、今にも倒れそうに見えた。俺の方に気づいたのだろう、姉の方と思わしき少女が俺に向かって涙を流しながら言ってきたのだった。「助けて...くだ..さい」
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