僕はみんなのトラウマ製造機の悪役王子らしい。そんな事より今日も僕は顔がいい

いまノチ

プロローグ

イケメンが好きだ。

三度の飯より好きだ。

イケメンをおかずに白米を何杯でも食べられる。

はわわ、顔がいい~

目が幸せ~

昇天しそう~



とか言ってたら、本当に昇天したらしい。

確か街で超絶イケメンを見掛けて、それに目を奪われていたら、すごい衝撃が来たのだ。

多分自動車に轢かれた。

薄れいく意識の中で最後に見たのは「大丈夫ですか?!」と己を覗き込んでるイケメンの顔だった。





最期に良いもん見れた・・・









そして、気付いたら、見たこともないくらいイケメンな外人さんのドアップ。


ひぇっと、また昇天しかけた。


「おお、目が開いたぞ。私と同じ色だな」


くしゃりと嬉しそうに笑う、銀髪で紫の瞳のイケメン。冷たそうな配色なのに、凄く優しそうに、愛しそうに笑いかけられて、はー惚れてまうやろー。

声も良いとはやべぇな(語彙力なし)。


「可愛い私のフィルルージェ」


イケメンの顔が近付いてきた。

え?まっ、待って!!!

イケメンと恋愛したい訳じゃないの?!

イケメンの顔を眺めながら生きたいの!!!

ぎゅと目を瞑る。


ちゅっとリップ音。

額に感じた温もり。


こ、これは・・・・




おでこにキッス、だと・・・



目を開けると、イケメンがにっこり笑ってました。










昇天します。













なんかよく覚えてないが、綺麗な女の人が驚いたような顔で「死んだの?!はやいよ!戻れ!!!」と叫んでいた気がする。

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