『機械仕掛、彼』
大勢人通過中、一人走。(大勢の人が通り過ぎる中、一人は走っていた)
誰追様、否、誰助入否。(誰かから追われているようだったが、誰も助けに入らない)
迷惑事巻込、嫌。(迷惑な事に巻き込まれるのを、嫌い)
其少女助求顔、外套下知否。(その少女は助けを求める顔を、外套の下でしていたと知らず)
後見、武器持男達居。(後ろを見れば、武器を持った男達がいた)
何怖顔、少女追。(何とも怖い顔で、少女を追っていた)
誰助来否事、何怖。(誰も助けに来ないことは、何よりも怖かった)
少女今更自分行動、嘆事出来否。(少女は今更自分の行動を、嘆くことも出来なかった)
唯、一度、叫事決。(ただ一度、叫ぶことを決めた)
「助、誰良。誰、助(助けて、誰でもいい。誰か、助けて)」
否、誰助来否。(しかし、誰からも助けは来ない)
分事、否、嘆。(分かっていることではあったが、嘆きたくなった)
男達、少女笑。(男達は少女を笑った)
「其様事、何出来否。早、死。自分行為、嘆(そのようなことで、何も出来ないぞ。早く、死ぬのだ。自分の行為を嘆いてな)」
男達、武器抜、少女目閉。(男達が武器を抜き、少女は目を閉じた)
死、確信。(死を確信して)
*
何気否、街歩時、騒聞。(何気なく、街を歩いている時、騒ぎが聞こえた)
其方向見、少女男達追。(その方向を見れば、少女が男達に追われていた)
彼赤目向、少女見。(彼は赤い目を向けて、少女を見た)
一瞬情報、頭入。(一瞬で情報が、頭に入る)
其情報、直彼理解。(その情報を、すぐに彼は理解した)
〈護衛対象〉
重要護衛対象、否。(重要護衛対象ではない)
否、守人。(それでも守らないといけない人)
彼素早、走寄、敵物理的倒。(彼は素早く走り寄り、物理的に敵を倒した)
「大丈夫? 逃」(大丈夫か? 逃げるぞ)
少女唖然顔、小頷。(少女は唖然とした顔のまま、小さく頷いた)
「同」(うん)
少女彼連、逃行。(少女は彼に連れられ、逃げて行った)
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