かめぱんのblog_1月25日の記事
単純に〇〇ちゃんの話をする相手が欲しいからですが、僕とH先生は最近週1で宅飲みしています。クリスマスも正月休みも一緒に過ごしました。わざわざ実家にあった日本酒を担いでH先生の家に通う僕、後妻か?
H先生の家は築浅のマンションです。ここでH先生が〇〇ちゃんと過ごした期間は僅か2年。この新居へ移るまで、〇〇ちゃんはお父さんと双子のお姉ちゃんと3人で暮らしていました。こちらの家族のことも少し書きます。
〇〇ちゃんとお姉ちゃんは小さい頃から仲良し姉妹。ただ一人親の重圧か何かだったのか、お父さんが結構尖っていて、よく〇〇ちゃんに「お姉ちゃんみたいにしなさい」と言っていたとか。
お姉ちゃんは甘えん坊で飽きっぽくて悪戯っ子で、わがままを言ってはギャン泣きするという、ごくごく普通の女の子でした。だけど〇〇ちゃんは、お姉ちゃんのギャン泣きなどどこ吹く風で「おさかな図鑑」を何時間も読み耽っているような子で、性格はまったく似ていなかったそう。
僕なんかは「なるほど、〇〇ちゃんは天才肌だったんだなぁ」なんて思うんですが、当時のお父さんは「お姉ちゃんは普通の子どもらしいのに、〇〇は変わっているのかな」と、ひどく心配したようです。
お父さんの「お姉ちゃんみたいに」という圧力は年々エスカレートし、息苦しくなった〇〇ちゃんはお姉ちゃんとは別の、つまり僕らが出会った中学へと進学しました。
ちなみにこの辺りの話はH先生の家で遺品整理とか年末の大掃除とかしながら、お姉ちゃんが聞かせてくれました。書いてねって。
お姉ちゃんの存在は、僕を含め同級生の間ではあまり知られていませんでした。だからお葬式の日、遺影の横に〇〇ちゃんそっくりなお姉ちゃんが立っているのを見て、僕は本当に心臓が止まるかと思った。
話は変わりますが、〇〇ちゃんとH先生がまだ未婚の頃、お父さんの〇〇ちゃんへの態度にブチ切れたH先生がカチコミに行ったという噂があります。
お父さんは「H先生のことは人として尊敬している」と言っていましたが、噂の真相は謎です。さすがに聞けない。
ただお姉ちゃんが、いつだったかお父さんをたしなめる際「そんなこと言って、またビンタされるよ」と言っていたのが、ちょっと気になっています。
お姉ちゃんやお父さんから聞く〇〇ちゃんの話は、H先生から聞くのとは似ているようでまるで違うので、少し不思議な感じ。
けど、僕なんか〇〇ちゃんの元カレですらないただの元同級生なのに、二人とも楽しそうに〇〇ちゃんの話を聞かせてくれて、本当にありがたい限りです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます