不思議な家の不思議な存在

俺は神奈團 亮。


23歳。男で普通の会社員


今日は仕事が終わって暇な感じだ


直ぐそこの酒飲みでも行くかな


そうして俺は酒場へ行く


すると店員さんが気前良く迎えてくれた。いい夜だ。


「お客さん、何のお酒にする?」


俺「あ、じゃあこのジントニックで。」


「おっけい。おつまみも何かいる?」


俺「じゃあ、ポテトや唐揚げで。」


「おっけい。今日もお疲れ様。沢山食べて、心を癒してね。」


俺「待ってます。」


待っている間、彼女との挨拶をとっていた。「今日も終わったよ。」「おつかれさま!亮ちゃん今日もよく頑張ったねー。私も今日はいろいろやって。疲れたけどこれから癒されるよ。亮ちゃんのお家もそのうち行くね。」


「あぁ。嬉しいな。早くおいでー。」「早くかあ。うーん。ここの週はお仕事があるから無理かなあ。来週でよければ、行きたいなあ。」


「あぁいいよ!来週おいで。」「うん!早く亮ちゃんに会いたいなあ。またね。」「またなー。」


今日も安泰だ。


すると料理が運ばれてきた


「お客さん、はい、どうぞ。」


俺「あ、はい。いただきまーす。」


俺は運ばれてきた料理を食べる


美味い。美味いな。


唐揚げもポテトもめっちゃ美味い。


こりゃ天国だ。


美味いすわー。


うまーーー。


俺は料理を沢山食べる。


ノッて、うどんやおにぎりも頼んだ


それらもきた


それらも美味くて美味くて


口の中いいね。


そして腹が一杯になった


そろそろ帰るかな


俺「お会計をお願いしまーす。」


「あいよ!お粗末さまー。」


そうしてお会計をして、店を出る。


はらがきついくらい食べた


帰りに何か漫画でも買って帰るかなあ。


家の直ぐそばの行きつけの店に行くことにした


乗り物に乗って、着く


そして入る


そして漫画コーナーへ


色んな漫画がある。漫画はしばらく読んでいなかったから何が何だか分からないものばかり。


ん?何だこれは。


広告がある。


「織田花華の人気小説が漫画化!ミステリーで謎を解決する「主様、万歳!」欧米国セルビアを舞台にしたミステリー「赤ずきんトドル」どちらも人気上昇中!是非、手にとって見てみてね!」


これらのものだけが広告として出ている。


じゃあ、何となくこの二つにしてみるかな。


俺はこの漫画二つを買った


そしてつまみも買って、店を出る。


乗り物に乗って部屋に着く。


帰ってきた。


俺「さて。癒されるかなー。体を綺麗にして寝るかー。」


俺は体を綺麗に洗って


急にきた便意でそれをして


なんとなくリビングへつまみをつまみに向かった


すると違和感があった


ドアがある


俺の部屋のここにドアはないはずだ。


これは何だ。


俺は意を決してそのドアを開けてみる


すると何も無かった。


ただの暗闇が広がっていて、奥が見えない。


これはおかしい


直感でこれはまずいと思った俺はそのドアを閉めようとした


が、好奇心の方が何故か勝って


俺は恐る恐る、その中に入った


それを進んだ


少しづつ


だんだん、光が見えてきた


何気に後ろを振り返ってみると、そこにはただの暗闇があるだけで部屋も何も無かった


俺「っ!?」


流石にそこで焦った


そして後ろへ引き返してみる


するとまた俺の部屋の光と様子が見えて


安心をした


俺「何だよもーー。じゃあ、部屋に戻るかな。ここ、何だか異世界っぽくてやばそうだし。」


そう思って俺は部屋に戻ることにした


そう思ったがふと思う。


待てよ?


そもそも異世界ということは、この空間、無い世界ってことか。それはそれで面白そうじゃないか。


そう思った俺は後ろへ、俺の部屋へ戻ったのを引き返してまた前へなおって暗闇へと前へ行く


あーあ。俺はどうしてこういうことをするかな


自分で自分に疑問に思いながらも進んでいく


暗闇の中を


いくら進んでもどこまでも闇だ。


やっぱり戻った方がいいだろうか


しかし異世界だ。俺は進んでみる。


そうしてしばらく進む


すると一筋の光が見えてきた


何だあれは!?


光、だと


さっき後ろの光とは違う


何だあれは


戻るなら今のうちだが


俺は好奇心が勝って進む


その光へ向かって


だんだん光が大きくなってきて


やがて俺の目の前にまでなった


どうする。この光の中に入るか


異世界かもしれないんだ。


俺は意を決して入ることにした


俺は光の中に入って、それを進む


するとだんだん視界が眩しく無くなってきて


目を開けてみる


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何だここは!?


風車がある、家.....?


空は快晴だ


俺はどうしてここにきたんだろ


何気に後ろを振り返ってみる


そこには引き返せる何かもなく、何も無かった


ただ平原と遠くに背の低い森が広がってるだけ


ここはどこだろう


その家は家全体が壁を剥がされた感じで、中がもろ見えだ


普通の家の中の様に見えるが


するととある人が家の中を歩いていた


その人は、人ではないみたいだった


巨人の、太った、肌の色の茶色い、髪の毛がところどころがコイン状に巻き毛で下に垂れている、目が窪んでいて、物騒な雰囲気をした、女の人


何だあれ


するとその女の人が俺を見つけた


構造が壁が剥がれているから俺のことも丸見えか


その人はこちらに走って向かってくるようだった


俺はその雰囲気に悪い予感がしたので逃げることにした


後ろを行けば平野と森だ


その中へ駆ける


森は入る手前まで走った


後ろを振り返ると、その女は既に追いかけてきていなかった


ほっと一安心したが


ここはどこなんだ


空の雲ひとつない明るい快晴が癒しになるだけだ


帰りたくなった


あの中を行くんじゃなかった


そしてあの女は何者なんだ


というか、あれはそもそも人なのか


俺は意を決してもう一度、あの家へ行ってみる


だんだん家に近づく


家の中を見てみると


女は見えていない


どこかにいるのだろうが、それはこちらの視点からは認識できない


家の後ろ側も見てみるか


そう思ったが、それで見つかってはいけない


待ってみることにした


すると家の中から声が聞こえてきた


「ゔゔぅぅゔぅうぅぅい」


低くて野太い化け物の声だ


あの女の声だろう


あの家にはあの女以外に何も無かった


すると中からドスドスと揺れがする足音が聞こえ


既にこちらを捉えていたかのようにとある部屋にまで来て、こちらを見据えた


!!


逃げなくては


そして俺はまた逃げる


またあの森の方へ


すると、あの女はまた追って来なくなっていた


一安心した


そもそもここはどこなんだ


その疑問ばかりがよぎる


俺はどうすればいいか


あの女と会話ができるだろうか


雰囲気的に伝わらなさそうな感じだが


俺はまた、あの家へ行ってみる


するとドスドスと揺れるほどの足音が家の中からしている


あの女だ


すると、またこちらを見据えているようにこちらをある部屋で認識して、また向かってきた


俺は思わずまた逃げ出した


その時、身が宙に上がった


何だ!?


高く上がった


そしてあの家の周囲が視認できたのだが、あの家の周りは円状に平野が多少にあり、あとは一面中全て、森だけで何もない世界だ


何だここは


そもそも日本では無さそうだ


いや、世界のどこの国でもこういう風景はないはずだ


ではここは


そして俺は今宙にいるんだが、どうなるんだろうか


このまま落ちて死ぬのか


これならやっぱ引き返しておけばよかったな


悔しいな


すると俺の体は自然とどこかへ連れて行かれるように流される


あの家を離れていく


すると世界の景色は森しか無くなる


空は快晴だ


沢山の時間が経ったはずなのに、太陽の位置が全く変わっていないのも気になる


下にある森しかない景色でそのままどこかへ流されていく


落下はしていないみたいでよかったのだろうか


何故俺は宙に浮いて流されている


何だかよく分からないぞ


流されて流されて


暫くしたらまた円状に平野がある


そしてその真ん中にはあの家だ


またあの家に戻ってきたようだ


どうなっているんだ


俺はあの家から離れて流されていたはず


この世界ももしかして地球より小さな球状なのか


すると俺の体はその家の前で降ろされた


あーあ。またここか。


俺はショックだった


すると家の中からまたドスドスと足音が聞こえてきた


俺は逃げる


すると声が家の中から聞こえてきた


「§∇&∞♯‖∞∴°∮〒§『♯※‖※◎≒∴※∀﹆◎※&∞♯」


俺「え?」


何かを言われたみたいだったが何を言われているのか分からなくてただ逃げる


すると足元に変な固形があったみたいでそれに躓いて転ぶ


どうやらそれなりに大きさのある出っ張りみたいだった


あれ?


前にこんなのあっただろうか


するとあの大女に追いつかれて


死を覚悟した時


大女は俺を抱いた


何気に女の顔を見る


そこには目は窪んでいてそもそも目自体が無く、ただ闇が目の穴の中に広がっている鼻というのもただ出っ張りがあるだけで無く、口も無かった


俺は恐怖になった。この女は人じゃ無い


ただ、俺を今抱いているが、何だろうか


「°‖◎♯∇∞〒◎∇∴□∞§∇」


女は何かを言っているが、俺には分からない


そして女は俺を急にあの快晴に向かって勢いよく投げた


すると俺の体はまた宙に舞う


またか


そそしてまた落下をせずにどこかへ流される


どうして俺はこういうことになっているのだろうか


暫くすると、またあの女の家に着いた


するとまたあの女が足音を立てて出こようとしていたので逃げることにする


すると今度はあの出っ張りは無かった


何かが変な気がする


すると後ろから俺を追いかけるあの女の声が聞こえてきた


「//////\\\\\\/\//////\\\\///////\\\」


あれっ?


何となくだが


前に喋っていたあの女の発音のイントネーションの様なものが異なっているような気がした


まるでさっきとは違う言語を話しているような


そして森まで逃げると


あの女はもう追ってこなかった


するとまた宙に浮いた


またか?


俺の体は宙に舞い、またどこかへと流されていく


俺は今度はどこへ


そもそも、俺はなぜこのようなことになっているんだ


こうなるならあの時引き返しておけばよかったはずだったな


すると頭の中に声がした


?「そうだ。引き返しておけばこんなことにはならなかったんだ。」


どこからだ


すると体が流れるのを阻止され、ゆっくりと地面に落ちた


俺は助かったようだ


その声の正体はその目の前にいた


とんでもない美青年だ。和服を着た。


この人が俺を助けてくれたのだろうか


?「災難だったな。ここは元いた世界じゃないぞ。」


俺「あー、あの時に引き返していれば.....。あの暗闇の時に引き返した時は、俺の部屋が見えていたのに.....。」


?「引き返していれば良かっただろ。何で戻って進んだんだ。」


俺「何となくだよ。あ、助けてくれてさんきゅ。やっぱここは元いた世界じゃないよなー。どこなんだここは。」


?「その前に、ひとつ確認をしておきたいのだが、貴方はこの世界へくるきっかけとなったことに心当たりはないか」


俺「え?いや特に。あ、いや!そういえば俺の部屋の中に知らないドアがあって、そこを開けたらなんか、変な世界で」


?「それだ。それこそが、異世界へと繋がる空間だったんだ。」


俺「やっぱそうか!」


?「そうだ。そのドアを潜ったのは好奇心かな」


俺「そうだよ。好奇心から。それが悪かったな。」


?「好奇心は誰にでもあるしな。仕方がない。ただ、次からは怪しい所を見つけた時には近づかないようにな。」


俺「あぁ。」


?「この世界は元の世界とは異なる異世界だがその在り方が元の世界からかなり遠くから離れた世界線で、本来ならこういう世界には来ることが無い筈なんだがな」


俺「ここって太陽もずっとあの上で動かないぞ。」


?「そのとうりだ。ここはそういう世界線なんだ。夜というもの自体が存在していない。」


俺「君はどこの世界線から」


?「俺は貴方と同じだ。すまないな。そういえば名前を言っていなかったな。俺はスバルという。」


俺「スバルくんかあ!宜しく頼むよ。俺は神奈團 亮って言うんだ。」


スバル「亮か。宜しく頼む。」


俺「あのさ、向こうに家があるんだけどさ、そこ、壁が剥がれていて中身が丸見えなんだ。その中に巨大な女がいて....!」


スバル「分かっているぞ。あの女な。」


俺「知っているのか?」


スバル「知っているぞ。あの女はな、貴方に分かるように言えば人じゃない。」


俺「あ、やっぱりー。変だったもん。」


スバル「そうだよ。まあ、それだけの存在と言っておこうか。俺たちとは異なる感じのことをしてくる存在だよ。」


俺「うんうん。分かるわ。投げられたもん。」


スバル「投げられた?」


俺「うん。そうだよ。俺を抱いて急にあの空に向かってほーーいって!」


スバル「.....あぁそうか!なるほど。」


スバルは何かに納得している


スバル「少し確認をしたいことがある。投げられたって、あの女にか?」


俺「うん。そうだよ。あの女に抱かれてほーーいって。」


スバル「それな、あの女であってあの女じゃ無い。」


俺「なん、だと。姿も周りの風景も全て一緒だったよ」


スバル「そこは、ここの世界とはさらに異なっている異世界だ。」


俺「なん、だと」


スバル「あの女は投げたりしない。ただ俺たちを見据えて襲ってくる存在だ。そして、殺してくる。」


俺「こわっ。じゃああの女からは逃げて正解だったんだな。」


スバル「そういうことだ。その投げた女はな、ここの世界の女とは性質が異なる異世界の女だ。」


俺「何で投げてきたんだろうな。」


スバル「貴方を元の世界線へ帰そうとしたのだろうが、それがここの世界線の女の念に邪魔されてここに戻ってしまったんだ。」


俺「なるほど。じゃあ、女がしゃべっている言葉も何だか違うような気がしたのはそのためかな。」


スバル「言葉も聞いたのか。そういうことだ。」


俺「なるほど。参考になったよ。ありがとう。」


スバル「いいんだ。ここは辺り一面が森しかないだろう?これは森というよりは宇宙なんだ。」


俺「宇宙。」


スバル「そうだよ。ここ、森の中には俺たちの知る森の生物も何もいない。」


俺「へぇー。完全に異世界や。」


スバル「そうだ。そしてここの世界はな、あの女は以外に人もいない。」


俺「完全に破壊的な世界線やん。」


スバル「そうでもないぞ。この世界線はあの方の思念で作られたテストの世界だからな。」


俺「あの方?テスト?人工的に作られた世界ってことか?」


スバル「つい口を滑らせてしまったな。詳しくは言えないがそういうことだ。」


俺「なるほどなあ。その方というのは誰なんだ?」


スバル「それはこちらのセキュリティで言えないんだ。すまない。リョウとしては、ここから脱出して元の世界に帰れればいいよな?」


俺「あぁ。まあな。」


スバル「では俺に着いて来い。まずはあの家に行くぞ。」


俺「お、おう。」


俺とスバルは一緒にあの家の目の前に行く


するとあの女が出てきた


するとスバルが数珠を女に向かって投げた


すると数珠は女の横幅より大きくなって、おんなの体に縛り上がって女を捕らえた!


スバル「これでいい。家の中に入るぞ。」


俺み「お、おう。」


俺たちは家の中に入る。扉も女並みにデカくて家の中も家具も全てあの女並みだった


スバルが何かを感じながら俺を引導する


スバル「こちらだ。」


そう言われて行き続けると


ある扉の前に着いた


俺「何だこれは」


スバル「ここの扉がそれっぽそうだぞ。」


俺「これが?」


スバル「あぁ。」


するとスバルは扉を何とか開けた


すると中は俺がここの世界に来た時みたいに真っ暗な闇があった


スバル「ここに入るんだ。」


言われるがままに俺は入った


スバル「あぁその前に。」


スバルは右手を少し空中に浮かせた


すると女の声と共に数珠がスバルのその手元に戻ってきた


スバル「よし。女が来る前に。」


そう言ってスバルは扉を閉め、何かを念じた


スバル「これでいい。行くぞ。」


俺「行くって、この先を?」


スバル「あぁ。そうだ。帰れるよ。」


俺「それならいいね。」


俺たちは闇の中を進む


するとしばらくして、光が見え始めた


何だあの光は


スバル「あそこに光が見えるだろ。あそこに行けば元の君の部屋だ。」


俺「あぁ、嬉しいね。」


俺たちは進んで、光の目の前に立つ


そうして俺たちは入る


光の中に


そのまま光の中を進むと、だんだん眩しくなくなっていって


目を開けるとそこは


あの女が住む家と辺り一面中が森しか無くそらが快晴のあの所に着いた


スバル「騙されるなよ。ここは仮想部屋だ。ただ、君の部屋ではなく、国王様の城の中の。」


よく見るとここは角がうっすら見えるので壁に映し出されただけの部屋の中であることがわかる。


俺「国王様の?!あの、センタロウ様の?」


スバル「おっと....。まぁ、そういうことだ。すまないが俺はミスをしてしまったらしい。君の部屋に戻るつもりだったんだが、間違えて国王様の城の中にワープをしてしまった。」


俺「まあ、元の世界線なんだな?」


スバル「そういうことだ。君は帰れる。良かったな。」


俺「嬉しいが、このことを城の人々にどう説明したらいいんだろうなー。急に一般人が入っちまったらあれだろうし。」


スバル「それなら俺が何とかするから心配いらない。」


そうして俺たちは部屋を出て、城の中に入った


国王様の城の中だ


何だか元の世界に帰ってきたみたいで安心する


そうして俺たちは城の中の人々に事情をスバルが説明をして、城を出る


さて、これで帰れる。


そして俺はスバルと別れて帰ることにする


俺「なあスバル。あのさあ。」


スバル「あぁ。何だ。」


俺「何で、俺の部屋の中に異世界行きのドアが出てきたんだろうなあ。」


スバル「それは深い理由はない。たまたまだ。」


俺「たまたまかあ。そうか。まあいいか。疲れたし。うん。じゃあ、またな。スバル。今日はありがとう。」


スバル「また何かあったら俺を訪ねろ。」


あれっ?


訪ねろってなんだろう


そういえばよくよく考えれば「スバル」って


なんか聞いたことある名前だよな.....


確か、霊的な関係で有名な男の子だったかなあ。


ん?


何か疑問に思う所があるな


何で、お城にあの景色とあの女の風景があったんだろう


まあ、今の俺には何も考えられないな


帰れた分、いいかな


そうして俺は帰って部屋に戻る


するとリビングを何気に見てみたら普通のリビングだった。いつもの。


安心した。


そして台の上につまみがあった


彼女からのメッセージも来ていた


「ねえリュウちゃん。やっぱり今日行ってもいいかなあ」


俺は嬉しくなった


元の世界に戻ってきたんだ


摘みを摘みながら返信をして、買ってきた漫画を読むことにする。


「主様、万歳」と「赤ずきんトドル」だ。


赤ずきんトドルから見ることにした。赤ずきんというのが童話をイメージしたからだ。


これもどうやらミステリーの様だ


俺がさっき体験したあのことみたいだ


次に主様、万歳を見る


これもミステリーの様だが、何かを感じる。


まるで今日体験した出来事の様な.....


ーーーーーーーーーーーーーー


?「うん。リュウくんはそのままあそこの世界線に入ってしまったんだね。」


スバル「そのとうりです。国王様。あの女は自分の念で都内の部屋からランダムに部屋を選んだ後、あの男を迷わず殺そうとしていましたね。」


?「やはりか。私の体内の一部であるとは言え、なんてことをやってくれたものだ。まさか自分の念で、性質が穏やかな自分の可能性があったとするパラレルワールドを作るとは。」


スバル「驚きですね。国王様の体の中の人々も、命を持って生きているということだ。」


?「そのとうりだよ。主である自分でも驚いてしまったね。これで研究がまた学ばされたね。彼らにも念という霊力があることを知ったので、君に彼を救う様に促したんだ。」


スバル「あそこの部屋からあの世界線へアクセスできましたね。」


?「うん。私の中の彼らが外に出たらどの様な行動をするのかと思って見ていたのだが、自分で念を作ってパラレルワールドを作ったり、世界という世界線を作ったりするとは」


スバル「学びになりましたね。」


?「なったね。元はあの部屋に入れておいた私の肝臓の中の者だったのだが、それが自分で世界を作り、そこへ自分も移動をした。大きさもその世界では人の方が小さくなる。」


スバル「楽しかったですね。」


?「うん。彼には申し訳ないことをしたが。まさかあの子が勝手に都内へアクセスをしてランダムに選んだ者の部屋へ繋ぎ、人を誘い、殺す行動に出るとは。」


スバル「その目的も言えば国王様のため。」


?「そのとうりなんだ。申し訳ない。今回の研究は学びになった。あの子はやがてはまた私の中に戻すよ。また大変なことをしてしまわれたくない。」


スバル「予想外でしたね。」


?「うん。気をつけなければ。スバルはこれからどうするのかな。帰るかな。」


スバル「帰りますね。今回は楽しかったです。」


?「あぁ。今回はすまないね。手間をかけさせてしまって。また遊びにきてね。」


スバル「また、お会いしましょう。国王様。」


そうしてスバルは帰った


国王は、闇がかかった笑みを僅かに浮かべていた


END

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