気になる

最近、この街も変わった事が多いものだな。


人は暴力を振るい、路上で寝て、遊びながら自分を切りつけたり、兎を首輪につけて飼う、という妙なやり方もする様な人々も出てきている。


それらは全て、世界が薄汚れているせいで間違いなさそうだ


しかしこの国、あの国王様が率いるこの国で、この様な事がなぜ起こるのか?それも気になったが考えても分からなかった


恐らく、人は心のどこかで甘い面があるのかもしれないのか、と推測をしたが、それも何だか辻褄が合っていない様だった。


いくら考えても分からなかったので、このことに対しては何も考えない事にした。


そしてやはり疑問だ。なぜ世界はこの様になってしまったのだろう。昔はそもそも食べて飲んで、生き残れているだけで幸せだった筈だ。


俺は疑問が浮かんでは消えなかった


そうだ。そうなんだ。決めたぞ。


この悩みを解決する唯一の希望が見えた


そしてそれを行うためには


少年はとある所へ向かった


そこに着くと、ある人が出迎えた。


「貴方は確か、ヨイガ スバルくんだね。何しにここへ来たんだ」


「国王様へ会いに来ました。」


「やはりか。君が国王様へ会いに来るのは良く知れているよ。おいで。無いとは思うけど、一応の為に国王様に対して何か御無礼が無いかを監視しているからね。」


「構いません。そもそも僕があの方に対してその様な事なぞする訳ありませんし。国王様にお会いをしたいのです。」


「どうやら、瞳に熱が入っているようだね。何かあるのかい」


「はい。この世界について疑問に思っている事があり、この悩みを解決する為に国王様とご相談をしたいのです。」


「おぉ、なんか悩んでるみたいだね。頑張れ。無理せずにね。」


「問題ありませんよ。」


二人は色々な場所を潜って国王様の元へ向かった


「さあ、ここが国王様のお部屋だよ。偶然にも、お城にいられて良かったね。」


「入ります。」


「失礼します、国王様。」


ドアを開けると誰しもが敵わない容姿の破壊力を持つ存在が表情に優しい笑みを浮かべながら複数のエア画面を見ていた。


国王様だ。


国王様はドアが開いたのでこちらに気付き、こちらにも優しい笑みを向けた。


「こんにちは。スバル。今日はどうしたんだい。」


思わず見惚れてしまって言葉が暫く浮かばなかったが、そう思うと平静を装うことはできた。


「国王様。お久しぶりです。今日はご相談があるのです。」


「相談事か。君は真面目さんだからね。よく悩むのも仕方がないことさ。何を悩んでいるんだい」


二人は向かい合う形で一緒に座り、スバルは話した。


「どうして今の世界はこれ程までも、汚れているのでしょう。」


「ふむ。汚れて」


「はい。僕は腑に落ちなかった。なぜ世の皆は人に拳を振るう。何でもない様な遊びに気が削がれる、公共の中で捨て物を捨てたり。終いには動物の飼い方すらも間違えている者も見た事があります」


「なるほど。それはね、君が思い方を少し変えているからだよ。」


「僕が、思い方を」


「うん。そう思うのは、君が育て親さんから教えて貰った事からなるかな。「こうして生きなさい」みたいな事を言われてしまったのではないかな。人の言うことを聞こうとするのは良いのだけど、それが行き過ぎてしまっている様だね。分かるかな。」


「僕が、育て親に価値観を植え付けられているから」


「うん。そうだよ。ただ、その親さんも悪い事はない。自分の価値観の正しさに従ったまでなんだ。」


国王様は立ち上がった。「しかし、君は確かに自分らしくない価値観を植え付けられてしまったから」と言い、スバルの顎をその長い指で柔らかく掬い上げた。そしてスバルの顔の前で優しく笑った。


「君には何かをしてあげたいな。君の人生を、君自身でも幸せにできるように。」


スバルはその顔立ちに見惚れていた。何て、美形なんだ、そこから頭の後ろまでもが美形として造られているのをスバルは理解をした。この自分よりも相当美形な国王様。世の中は複雑性であるのだということもそれで理解をした。


「は、ははっ。」


彼は見惚れて何も考えられなくなっていた。


「やってほしいのです。国王様。僕の考えでは、昔の人々は皆、ただ食べて飲む、それをしているだけで幸せだった筈です。それが、何故このようなことになってしまったのでしょうか。それが気になり。」


「うん。分かっているよ。そうだね。確かに昔の人々は皆さん、そうして生きていたんだ。それだと私も思うから、スバルくんさ。俺が君はのプレゼントをしてあげようと思うんだ。きっと、君の役に立つよ。」


「国王様の、プレゼント。」


「うん。そうだよ。きっと喜んでくれるんじゃないかな。」


「楽しみです。」


「うん。楽しみにしててね。また後日に連絡をするから、今日はお帰り。」


「はい!またのご連絡を楽しみにしています。」


「うん。またね。」


「また!」


スバルは帰る


城の者達に案内をされて


帰る


国王は考え込んだ


どうしてあげようか、あの子のために。


考えた


考えた


考えた


そしてアイデアを思いつき、行動に至る。


彼へのプレゼントを作り始めた


そして、スバルは帰るついでに店へ行き、散歩ついでに買い物をする。


日用雑貨、植物の種、手持ち系の週刊誌、少しした食べ物等大量に買った。


乗り物にのり、家に帰る


馴染みの和風庭園だ。


国王様のお城とは異なる風貌。屋敷だ。


国王様のお城は素晴らしい風貌だが、自分の屋敷は落ち着く。


帰ってきた俺は玄関を潜り、廊下を進み、自室へ入る前に、庭園に買ってきた植物の種を蒔いた。


紫色と青色のグラデーションが綺麗な植物だ。


花なのだが。


これは美しくて、一度どこかで見た時はその美しさに惹かれて手元に欲しいと思ったものだったんだ。実際に手元に来て嬉しい。


その他、買ってきた日用雑貨であるものを整えている時にある方向から鷲が飛んで来て、肩に止まった


「おうしおうし。今日も見回りお疲れさん。」


鷲は照れながら顔を腹の部分の柔らかいところに埋めている。


このふわふわな命があるから元気でいられるんだよな。俺の元気の源。カナヅマル。俺のペットの鷲。今日もふわふわしていて癒しだ。


カナヅマルを優しく撫でながら部屋に戻る


スバルは今日あった事を思い返しながら夕飯を食べる


俺は国王様に無理を言ってしまっていただろうか。それとも単に抑えどころのない愚痴を放ってしまったのだろうか。申し訳ない事をしただろうか。お仕事中に。


申し訳なく思ってきたな。


俺はやっちまったか


あぁ、ごめんなさい。国王様。


カナヅマルが俺の頬の近くに来た


何だい


んっくすぐったいな頬を舌で舐めるな。お前は猫か。


カナヅマルは羽をパタパタさせている


何かあったか?


首を横に振った


何でもないか


そういうやりとりをしているうちにスバルは眠くなった


「おやすみ。カナヅマル。」


「オヤスミ!」


そして朝を迎えた


寝起きは悪くはない


そして昨日お話をしたことはまるで何事もなかったかの「ように」自分の中で落ち着いていた


国王様には申し訳ないことをしてしまっただろうか


突発に思い付いた悩み、という訳ではなかったが今までに散々悩んできたことだったのだ


そういう相談くらいはしたかった


愚痴をこぼしたかった


俺は、国王様に愚痴をこぼしてしまったのだろうか


しかし、国王様がそれほど心が狭い様には見えない


そうだ。話してよかったのかもしれない


俺は自室を出て、廊下へ出る


太陽の光が美しい


俺を彩るかの様だ


気分は何だか陽気だ


春の日差しの様だ


天気が良いな


外へ出るか


後で国王様には謝っておくか


俺は外へ出て、散歩を始めた


こうして、自分の足で歩くのは良いこと


風を感じながら歩く


良い天気だ


暖かな日差しが心地よい


どうするかな。このまま歩いていて、どこかにでも行くかな。


どこに行くかな


どこでも良さそうだ


どこか、公園でも行くかな


俺は公園へ向かい、椅子に座る


そうして自分の体からペットとしてもある生物を霊力で呼び出した


「ケケッ」


「あっ。人には見えない様に俺にだけ見える様に透明になれよ。」


「ケケッ」


「ようしようし。いい子だ。俺はは今日はここの公園で遊ぶことにしたぞ。というか、まったりだ。」


「ハーイ」


「特に今は仕事も何もなさそうなんだよ。暇でな。何をするかなって。」


「ケケッ」


「俺も花華みたいに小説でも書いてみるかなー。」


「ヘヘッ」


「お前それ、相槌打ってるのか」


「ウンッ」


「分かりにくい返事の仕方なあ。」


「ウンッ」


「何か、暇だなー。俺はもう何も悩む気にもなれないな。いいのかこれで。いいんだよなあ。」


「ウンッ」


「んー。年齢詐称してホストでもやってみるかな。」


「ソレハダメッ」


「だよな。冗談だ。この現代なのだから、興味を引くものは探せばいくらでもありそうだな。そもそも、霊による物騒なことなんて無い方がいいんだ。」


「ウンッ」


「さて。また何だか眠くなってきたぞ。花華との新婚生活でも妄想してみるかな。」


「フフッ オヤスミー」


「お休み。ふあぁぁ。起きて公園きたばかりなのにもう眠いな。」


「ねえっ!」


「んあ?」


誰かに呼ばれた


「君、花華さんを知っているの?」


何だこいつ。花華を知っているのか。


見たところ、魂の存在では無い様だ。生きていう様だが。飛んでやがる。何者だ。


「あぁ。あの方に攫われなければ、未来の俺の嫁だ。」


「やっぱりそうなんだね。あのね、花華さんは君の事を何でも知っているよ。君の悩みも解決してくれるね。」


「そうなのだろう。花華さんだし。花華、あの子のことを貴方はなぜ知っている。そして、貴方は何者だ。」


「僕はちょっと、君に会いにきてみただけだよ。それだけだよ。」


「俺に会いにここへか。ほーん。で、何者なんだ。君は。」


「僕は、君に会いにきた存在。だよ。」


「なるほどな。それだけってことか。はい。いいぞ。会えたな。花華を知っているのはなぜだ」


「花華さんは、綺麗な人だよね。」


「花華のことをよくわかっているじゃないか。どうして花華を知っているんだ。」


「だって、綺麗だから。」


「そうか。それだけってことか。まあいい。伝えることは伝えたか」


「ううん。後一つ。君は夜にまた不吉なことになると思うよ。」


「ケケッ?!」


「あっ。君は分かるんだね。」


「ゲゲゲゲゲ!」


「この俺が不吉な目に、何だそれ。」


「君は自分がこれまでにしてきたことを知っているかい」


「何。何か疚しいことでもしたのか俺は。」


「したの。君はチャーハンを食べたことはあるよね。」


「あるに決まってるな。」


「それだよ。チャーハンって豚肉入ってるじゃん。豚肉って、豚の肉なんだよね。豚は何も悪く無いのに殺されて食べられて。それに君も加わった。だから君は疚しいことをしている。」


「そうか。それは申し訳ないことをしてしまった。そして、その罪は世界でたった一人、俺だけか」


「そうだよ。」


「なにっ」


何だこいつ。会話の雰囲気からして不穏そうな感じがするんだが


「だって君は豚の肉を食べたでしょ。それっていわば、犯罪だよね。カニバリズムというか。」


「俺一人だけなわけないよな。」


「ううん。あの豚を食べたのは君だけなんだ。スバルくん。」


こいつ、俺の名前も知って


「あの豚、か。それを食べたのが俺だと。その豚は何か入っているのか、貴重なのだったかどちらなんだ。」


「あの子は体の中に精霊を持っていた。それを君があの子を殺して調理して食べた。」


「それはつまり、俺が」


「そうだよ。よく思い出してみて。」


そういえば過去に夕飯をチャーハンにしようと思って新鮮な豚肉が食べたくて豚の飼育場から一頭貰ったんだよな。それが変に光り輝いている豚で変わってるなとは思った。それを俺は窒息による安楽死をさせて、完全に魂が霊界へ行ったと確認をしてから食べたんだ。


それか。


「そうだよ。君の考えているそれが正解だよ。その豚は体の中に精霊を隠し持っていた。だからあの子が死んじゃった時にその精霊も出て、君に復讐をしようとしている。それが、僕なんだ。僕、あの子と仲良かったのに。」


「なるほどな。それが、何だい。今の君に何の怨念になるのか。まあ確かに俺のせいで君が俺を恨んでいるっていうのは伝わるがな。」


「うん。花華さんだよ。」


「そこでなぜ花華が出てくる。」


「あの女性は、その精霊さんと深く繋がっていたんだ。今も。それを君がその関係を切ってしまったんだ。」


「何、俺が。それはいかなる理由で切れたのだ。」


「君、遊んでいた時に急に体を切られちゃったら嫌だよね。」


「嫌だな。それが何か」


「それをしてしまうとこれまで仲良かった人とも関係が切られてしまうんだ。するとら切られた側は、それが許せなくて、君に恨みを持って現れたのさ。」


「それが君か。そうか。悪かったな。花華は、俺があの豚を食べたことによってあの豚と縁が枯らされたのか。別にいいだろ。」


「うん。いいんだ。悪いのは、僕と花華さんの縁が切らされてしまったことさ。」


「俺が何で君と花華の縁を切った。」


「だって成仏させるのを君がやった時に僕まで成仏させようとしたじゃん。僕はそういう精霊だからそういうのも効くんだよね。」


「なるほどな。悪かったな。じゃあ、俺は帰るぞ。」


「えっ。帰っちゃうの。」


「あぁ。何が言いたいのかもよく分からなかったしな。花華が死んでいなくて無事だったということを確認したので、それで良い。黒、帰るよ。」


黒「キキャッ」


スバルと黒は二人で並んで歩く。散歩をしながら帰るのだ。


何が言いたいかよく分からないが、どうでもいいことだ。


「まあいいけどね僕も。特に今は君の事を恨んでいないし。」


そもそもなぜ俺は恨まれるのか。別にいいのでは。あの豚と切り離してしまったからか。それが、花華に何もないのならいいさ。花華が俺をそれで恨んでいるというのなら別だが。


「元気でね。スバルくん。君はかっこいいから生きるの大変そうだけど頑張って。」


「君も、あまり無理はするなよ。考えすぎるなよ。」


「はーい。またね。」


花華に何もないならいいんだ。あの子の話し方も特に何か企みがあった様にも見えなかった。なぜ話に来たんだ。それが気になる。俺への恨みを解消したかっただけか。


特に意味は無いかな。


夕飯何にするかな。日が暮れている様だ。


黒、何がいい。


「チ」


チャーハンとか言うんじゃないだろうな


「チリペッパー」


それか。いいだろう。偶には辛い料理も良さそうだ。よし。辛い味付けの鍋にするか。


「ケケッ!」


俺は帰る。


帰りに、鍋の食材を通った店で仕入れる。


野菜、豆腐、肉、こんにゃく、など色々。


そして黒と一緒に家に帰る


いいな。黒は愛らしくて。黒くて。


黒の風貌に癒されながら帰っている。


そして黒は照れながら俺の方を見ていた。


そうしているうちに家に着く。


ついに着いた。


さて。これから鍋でもするかな。


一通り用事を済ませてから、鍋作りに入った。


スバル様、こうしてお鍋を作っている時もかっこいいなあ。イケメンさんだなあ。背高いし、顔もかっこいいし、声も低くてかっこいいんだ。なかなかにいいんだ。


スバル様の事を愛する僕が言うのだから間違いない。


実際、誰もがスバル様をイケメンだって言っているしね。


おおっ。具材が色々とお鍋に入っていく。美味しそうだなあ。


早く僕もスバル様みたいに美少年になりたいなあ。いや、僕はなれないけどさ。


ムンムン好きなんだ。スバル様のお色気。本当に15歳かなあ。


作っている姿かっこいい。どうしよう。そうだなあ。「待っている間に屋敷内ならどこかへ遊びに行ってもいいぞ。」っね言われていたから遊びに行こうかなあ。


じゃあどこ行こうかなあ。あそことか良さそうだなあ。


あの座りどころ。


行ってきまーす。


廊下を通ってそこへ行く。


あっ、綺麗なところだ。


ここでしばらく座っていようかなあ。


いいなあ。あと今日でほんの僅かな日の光を浴びながら日向ぼっこをする。


さっき公園でしたみたいだね。


あの時はちょっとあれだった。


あの子はスバル様に恨みを持っているわけでは無さそうだった。どちらかというと、その世界の不条理さに恨みを持っていたんだ。


その様に僕の目には見えたね。


スバル様に近づいたのは「何となく、大切な豚を食べた人の顔を見てみたかったから。名前は日頃から観察をしているから知れた。


そういう感じだった。


花華さんは無事なんだ。あの精霊とも何の関係もないし。


花華さんを知っているのはスバル様に粘着していて偶に出てくる言葉から知った。「この男の子にはそういう名前の大切な人がいる」と思ったのだろう。


それで、今日のあの出来事だよ。


それって何だか疚しいなあ。


厄介なので、スバル様はすぐに見抜いていた様だったので、問題ないのかな。


豚を食べたのは単なるまぐれだし。


さて。これからどうしようかな。


ごろごろしていようかな。お料理ができるまで。


「死にたい」


声が聞こえてきた


「死にたい」


死にたいということは、えっとスバル様からのお勉強によると、自分のことを死んでいると気付いていない霊か或いは単に生きている人間がそう呟いているだけか。


僕は声がした椅子の下を開けて覗いてみた。


「助けてえ。死にたいぃ。」


何だこれ!人が絡まって放置されているようだ


「イマタスケルネッ」


「うわっ!何だこれ、珍獣っ?!」


何か来たかと思いながらも僕に目を向けた瞬間に言った言葉がそれだった


それって何だか失礼じゃないかな


せっかく助けてあげようと思っているのにそうな態度をされたらどうでも良くなりそう


「悪かったな!謝るから、早くここから出してくれっ」


僕はその言葉を聞いて助けた


するとその人は確かにたくさん謝ってきた


「貴方はなぜ、その中に捕まっていたのですか?」


「なんかな、女将さんみたいな人にやられたんだ。」


「オカミサン」


「そうだよ。その人に「スバル様が貴方をお仕置きしますからお帰りになられるまで暫くそこで絡まっておなり」って言われて、ああだったんだ。」


「オカミサンカア」


スバル様っていうことは、この屋敷の人なんだろうなあ。その女将さんは僕があったことあるかなあ。見たことないけどなあ。


女将さん、かあ。そういえばスバル様のお屋敷ってとても広いけど召使さんの様な人を誰も見たことないや。もしかして、いるのかなあ。召使さん。


うーん。記憶にはないなあ。


僕のだけど。


「とにかく、ありがとよっ。化け物くんっ。」


「キョキョッ ギツケテカエッテネ」


「おっ。いい子じゃーん。おぅ。またなっ。」


その人は玄関へ向かって行った


うん。そのまま出られるはずだ。


その時、僕の後ろから大きなシルエットが出てきた。

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