君との再会は図書館だった

桜川椿

第1話

僕は青山あおやま龍二りゅうじ今年の春に中学二年生になった。


僕の趣味は読書。

特に好きなのが動物が主人公の本で、近所にある図書館に本を借りてきて家で読むのが僕の習慣になっていた。


なのでよくクラスメイトの女子からは「青山くんって本ばっかり読んでるけど、本にしか興味ないの?」と言われたり・・・。



失礼な!!僕だっていつも本ばっかり読んでるわけじゃないよ!まぁ毎日読んでるのは事実だけどね・・・。



本以外にはゲームかな。

パズルゲームをスマホでやったり、あとはテレビドラマを見たりとか・・・。僕って普通だよね?人より、ほんのすこーしだけ本が好きなだけなんだから!!



「俺実は田中のこと好きなんだ。龍二は好きな人いないのか?」


大親友の小林こばやしはじめに聞かれた。


誰にも言ってないことだけど、僕はまだ恋をした事がないんだ・・・。



「僕はいないよ。田中さんかぁ。可愛いよね彼女」


「あっ龍二は好きになったらダメだからな!!」


「あははっ!そんなに慌てなくても大丈夫だって!創と田中さんが上手く行くように祈るね」


「サンキュー龍二♪」



創いい顔するなぁ・・・。

これが恋してるって顔なのかな?



僕も早く恋したいな・・・。



「今日も図書館行くのか?」


「うん行くよ」


「天気予報でこの後雨降るらしいから早く行った方がいいぞ!」


「そうなんだ。ありがとう。じゃあ僕行くね」


「ああ。また明日な」



創と別れ空を見ると雲がだんだん黒くなってきた・・・。


ヤバいなぁ・・・夕立ちになりそうだ・・・。


早く図書館行かないと・・・。


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