12/13 萌々↔遠藤

「遠藤さん、少しお願い事があるのですが……」


『どした萌木』


「買い物に付き合っていただきたいのです」


『突き合う♂のはいいけど何処にイ、イクッ……!の?』


(メッセージを送信取消しました)


『すまん誤変換。付き合うのはいいけど何処に行くの?』


「杉山くんにクリスマスプレゼントをあげたいのですが、男の子の欲しいものがよく分からなくて……ご教授いただけないでしょうか」


『杉山ねぇ……あいつの趣味はよく分からんなぁ。NLだし』


「私としては杉山くんが普段着ないような服をプレゼントするのもいいかなと思うんですが、どうでしょう?」


『なら、バニースーツとか?』


「それは持ってらっしゃいます」


『杉山……』


「それに、お金に余裕があるわけでもないので物も限られてしまいますし」


『ま、それなら萌木の気持ちのこもったものを送ってやるのが一番なんじゃないのか?』


「気持ち……ですか?」


『ああ、杉山ならパンの耳でも喜ぶはずだぜ』


「いえ、決まりました。ありがとうございます、遠藤さん」


『おう、それなら良かった。何に決めたんだ?』


「秘密、です」


(ごめんなさいのスタンプ)


『言うようになったなぁ萌木も。なら深くは聞かないでおいてやるよ、まさか等身大杉山人形とか言い出すわけでもなかろうし』


「もしや、よろしくないのですか?」


『何で正解なんだよ』

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