〜知らない会長の告白〜名前も顔すら知らないヤンデレ生徒会長がインキャの俺に甘い告白の嵐を振りかけてくる

鯵の閉まり

みんな、生徒会長の名前なんて知らないよね?

「おはよう、りょうちゃん」


「おはよー」

俺は 飯塚凌太いいずかりょうた高校2年生のどこにでもいる普通のインキャ


このボブカットで栗色の髪の子は俺の幼なじみ?幼なじみの定義があんまり分からないんだけど小学校、中学、高校と一緒になってしかも同じクラスの

鈴木蒼華すすぎそうか、右隣の席だ


何故か、俺と一緒にいても楽しくないと思うのだけどなにかとついてきてここまで来ている

けど挨拶されただけで蒼華は友達のところに行ってしまった


それから、俺はぼっち、ずっとずっっと

今日はショップに何売ってるかなぁー

俺がやってるゲーム内のショップのゲーム内のキャラクターのスキンをスマホで確認する


(くそっ、またゴミじゃん)

いつになっても欲しいのが来ないなー


そう、俺はゲームして宿題して食べて、寝るを繰り返す勉学を抜いたらクソニートになりそうなインキャである


「はぁぁ.....」


深くため息をして俺は机に突っ伏して軽く睡眠に入った


「りょうちゃん、りょうちゃん」


「うぅ....ん?」


「ほらっ、早く行かないと集会遅れるよ?」

蒼華が指を刺しているのは黒板だった

その黒板を見ると

「8:45〜集会、遅れないように」

と縦書きで書いてあった


それに合わせて時計を見ると


「やべっ!」

もう時計は8:40分を超えそうだった


「ありがとう蒼華助かったよ」


「んーん、りょうちゃんが遅れなくてよかった!じゃあ私は先行くねっ」



そして蒼華は友達と行ってしまった

少し早口だったのは気のせいだろうか

蒼華は本当に笑顔が似合うと思う

蒼華は普段からずっとニコッとしているけど、意図的に笑顔になるときは可愛いと思う


くそっ、俺も蒼華と行きたい


けど、年齢的になんか恥ずかしいし

まず、インキャの俺がそんなことできるはずがない


しょうがなく俺は、1人で体育館に行った


もう始まる時間になりそうだけど、意外とみんなも廊下をゆっくりと歩いていたので安心した


「昨日のやつ見た?」「見た見た!」


廊下を歩いていると、そんな楽しそうな声がわんさかと聞こえる、みんな楽しそうにしやがって、集団で集まってるのが別に羨ましくないけどやっぱ1人ってしんどいと思う


「はい、もうちょっとはじっこ、こっちよろっかぁー」

とか

「静かに!」

とか......


ざわざわ


「はい、静かになるまで3分かかりました」


ぼーっとしているだけでテンプレの言葉が先生からバズーカ並みに飛んでくる


俺はそんなことも聞かずとずっっーーーと、ぼっーーとしていた


今日帰ったらどのゲームをするか、課題が後どれくらいとか、そうやって考えてると何事もいつのまにか終わっている


「次は校長ーーー」


ぼーーーっ


「教頭ーーーー」


ぼーーーーーーーーっ


「PTAーーーー」


ぼーーーーーーーーーーーーっ


「生徒会長、銀城真夜ぎんじょうまや


ぼーーーーーーーーーーーーーーーーっ


「これで、全校集会を終わります」


「はい、じゃあ一年生から退出してください」


やっと終わった、座るだけでもめちゃくちゃ疲れる

ただぼーーっとしてるだけなのに


———————————————————————

「りょーちゃん」


教室に戻って、席に座ると隣の蒼華が俺を呼んで来た


「何?」


「集会の時ずっーーーと、ぼーーっとしてたよね?」


「な、何故それを、」


何故俺より前に座っていた蒼華が知っているのだ?


そう、前に座っているということは身長順より蒼華は俺より身長が低い


俺が168に対して

殴られた覚悟で聞いた蒼華の身長は163だ、5センチの差なので見た目で低いと分かる

聞いた時は殴られはしなかったけど「もぉー、少しコンプレックスなんだから一回しか言わないからね?」ってコンプレックスなのに教えてくれた

蒼華は優しそうな顔をして実際に優しい

だから、多分俺にだけとかじゃないんだろう、

俺にだけだったら今頃インキャなんてしてない........多分


蒼華のことを本当の陽キャと申し上げたい

太陽のような人って意味で



「見てたらわかるよ〜」


「そ、蒼華って後ろに目でも付いてるの.....?」


女子列の人は誰も後ろなんて見てなかったはず、まず後ろ向いたらあのクソ教師に叱られるし

クソ教師というのは桂木聡かつらぎさとし先生そして後ろ向いて少し喋るだけで知っているやつは名指し知らないやつでもガミガミ言ってくるうるさい先生だ


「あははっりょーちゃん可愛いぃ〜当てずっぽで言ってみただーけ」


目を細めてニッとした口で肘をつき、顔を横にして俺をおちょくってくる。

少し小悪魔感が感じられた.....


「うふふっりょーちゃんったら毎日ぼーっとなに考えてるの?」


蒼華のこと考えているぞなんてそんなかっこいいことも言える訳も言える権利すら無い、そんな俺はなにを考えているかって?毎日ぼーーっと今日なにしよう、なんのゲームしよーとか、ゲーム内のショップになに売ってるかなーとか、あれ....俺ゲームのことしか考えてなくね?


「ゲームのこと考えてる」


「ゲーム?りょうちゃんが最近やってるなんか戦ってるやつ?」


「うん」


実際、ゲームしてからゲームより面白いものがない俺は面白いものと思ったもには依存してしまうようでずっーとゲームしている

かと言って定期テスト前にはゲームを一切禁止すると自分で決めていて実際やっていないし、ゲームのことは忘れている

なので病気では無いと思いたい


「それって面白いの?面白いならゆうちゃんと遊べるためにやろうかなって思うんだけど」


PVEなら、女の子にも教えられるだろうけど

PVPはなんか女の子に勧めたく無いというのが俺の本音、なんか女の子が「殺った!殺った!」なんて言ってる所を見たくない

 

「んー、女の子にはあんまりお勧めできないかも....」


すると蒼華が何かを考えて出した


「じゃあ、りょーちゃんはいつになったら遊んでくれるの?」


高校になってから蒼華とは遊んでいない、中学の頃は楽しく遊んでいたが高校になってからは一切だ


「前みたいにりょーちゃんといっぱい遊びたいなぁ」


「遊ぶくらいならいいけど、俺と遊んでも楽しくないよ?」


中学の時も蒼華と遊んでいた、しかし俺は楽しかったが蒼華が楽しかったのかあまり自信はない


俺がゲームしてるのを見ていたり、たまにボール遊びとかしてるけど俺の方が弱かったりして蒼華は楽しくなかったと思う


「もう....りょーちゃんと一緒にいるのがいいの」


なにかボソボソと言っている


「なんて?」


「うんうん、なんでもないよ、とにかく楽しくないって思ったことなんて一回もないよ」


いや、本当に蒼華は優しいと思うこんな弱者にも優しいなんて神様だ


「蒼華がいいなら、俺はいつでもいいけど」


「ほんと?!やったぁーじゃありょーーちゃん遊ぼうね?約束だからね?」


俺もまた蒼華とまた仲良く遊べるのが嬉しかった


俺は生徒会長まじ可愛いよな!とか生徒会長最高だわぁ!とか生徒会長の離してる周りのやつのことは聞いていなかったが俺はこの後その話題の人に告白されることになる。


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