第3話 新興宗教団体と事件そして怪奇現象
警察によれば、やはり春日井さん殺人には新興宗教団体が関与していたそうだ。
だがしかし、誰が殺したかはわかっては居ない。何故殺したのか、そして何故春日井さんだったのかも。
事件は再捜査並びに再調査をする事で、警察と暁探偵事務所は足並みを揃える形になった。
だが一方で、暁探偵事務所では怪奇現象が頻繁に起こるようになった。春日井さんの依頼を受けた後に。
文哉は、頭を抱えていた。誰も居ないはずの事務所で声が聞こえたり、コピー機の誤作動等……。
彩乃は、原因不明の高熱で入院。
コピー機の誤作動で、出てくる写真が不気味な物ばかりだった。俗に言う心霊写真だ。
事務所内で、ポルターガイスト現象も確認されるようになった。
文哉は、馴染みのあるお寺に相談する事にした。
馴染みのあるお寺で、霊視を受けた。
すると住職から言われた。
文哉さん、あなたが今追っている事件から手を引いた方がいい。そうしないと、取り返しのつかない事になる。
住職は、文哉にそう言った後に除霊をした。
だが……簡単には除霊が出来ないと住職に言われた。何度も通う必要があると。
一方で彩乃が入院した、病院では変な噂が囁かれていた。
その病院は、入院患者が次々と行方不明になっていると。
1部の噂では、新興宗教が関与するとか。
表向きは病院だが裏は宗教団体と言う噂。
彩乃は、体調が回復してから調べる事にした。
春日井さんの娘さんも何度か入院をしていた事がある病院だそうだ。
文哉は、彩乃が入院している病院へ向かった。
「文哉」
彩乃、大丈夫か?
「彩乃」
うん。なんとかね。
ところで事件の調査は……?
「文哉」
今のとこ進展は無い。
そう言えば、ここの病院について調べたが……今回の事件に関与している新興宗教団体が運営しているみたいなんだ。
「彩乃」
え……嘘でしょ。
あ、でも聞いた事がある。
入院患者が行方不明になってるって……。
そして、被害者の春日井さんの娘さんも何度か入院していると聞いた事がわかった。
「文哉」
そうか。今、事務所が大変でな。
怪奇現象が頻繁に起きている。
かなり危険な状況だ。
「彩乃」
え……
怪奇現象と事件の関係があるんですかね。
「文哉」
多分な。
2日後
事務所の怪奇現象がなくなった。何故だかはわからない。だが……1つ不可解な事がある。
それは、差出人不明のメールだった。
そのメールは文字化けしていて読めないが、添付ファイルがあった。
添付ファイルには、動画が2本。
1本目の動画を見た。
その映像は、今の物では無い。VHSテープに録画されていたであろう映像だった。
白黒で、何をしているかはわからないがなにやら儀式をしているようだ。
だが……その儀式は、何をしているかまではわからない。お経の様な呪文の様な物をを唱えているのは確かだった。そして、場面が切り替わり……目を疑う光景が残されて居た。
テーブルのような台に人を縛りつけて、殺害している光景が……。胸の辺りに、何度も小刀のような物を刺していた。
映像はそこで終わった。
見ていて気持ちが悪くなり、吐いてしまった。
時間を置いて2本目の動画ファイルを開いてみた。
そこには、狐面の人が何やら動物の頭蓋骨を持ち、何かをしている所から始まった。
背景には白い布に、見覚えのある印があった。映像を止めてよく見てみると、今回の事件に関与している新興宗教団体の物だった。
なにやら、降霊術のようにも見えたが何をしているかは不明だった。
私達宛に届いたメールが……何を示しているかもわからないし、誰が何の為に送って来たかもわからない。
謎が謎を呼ぶ。
「宮内」
失礼する。
何か手がかりはありそうか?
「文哉」
あの、見て欲しい物があるんです。
そう言うと、宮内に差出人不明のメールに添付されていたファイルを見せた。
「宮内」
これは……
何の為に送って来たかわからないな。
だがしかし、事件に関与している何らかの手がかりには違いない。
「宮内」
この儀式の映像を、専門の鑑定師に見てもらってから、連絡する
このファイルは、預かって行く。
「文哉」
わかりました。
少しずつではあるが、新興宗教団体が春日井さん殺害の関与の他に、封印されていたはずの古の儀式をしている事がわかって来た。
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