Z ゼルダ(ベストセラー作家の小説のネタ)
「ゼルダ、婚約破棄してくれ」
「え、どうして」
「お前、婚約中なのをいいことに、俺の会社の金使い込んだだろ。」
「あら嫌だ、あれ私が稼いだものよ。
あんまり少ないから入金して、そこから時々出しただけじゃないの」
「え」
「貴方があんまりボケナスだから、私会社の資金に、と貴方の浮気の実体験を観察して、小説にして出版社に送ったら、こんなボケナスは無いと大笑いされて採用されたのよ。
貴方知ってる? この小説」
「え、あのベストセラー、お前が書いたものだったのか?!」
「実体験って強いわよね。
私おかげでずいぶん取材させてもらっちゃった」
「いや待て、それはプライバシーの侵害だろ」
「だって貴方知ってるってことは読んだことあるんじゃないのその小説」
「……あ、あるが……
馬鹿な奴が居るよな程度で……」
「そのまま書く訳がないじゃない。
でもいいわ。
もう散々ネタは仕入れたし、現実の人々からネタを仕入れる方法も身につけたから、貴方が言う通り、婚約は無しにさせてもらうわ。
あ、ついでに入れて置いたぶんのお金はもう出しておいたからね」
「ちょ、待ってくれゼルダ」
「フィッツ、貴方のそういうところが嫌になったのよボケナス」
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