第430話 地元ってこれだから嫌だよね……(10)
「お前らも俺のことを気が済むまで殴る。蹴る。してもえぇんじゃけれども。その代わりお前らも沙也加やマコのようにオ〇パイの谷間を他人に見せんように特攻服前を閉じてジャンバーの間をチャック、ファスナーを締めろよ。えぇなぁ? そのままの魅惑的なエロイ格好をしていたら彼氏がおるもんは、彼氏が泣くようなるけぇ、辞めぇよぉ、えぇなぁ?」と。
僕が声を大にして叫べば。
「えぇ、なんでうちが前を隠さんにゃぁいけんのん?」
「サラシが見える方が確固えぇけぇ」
「見たい奴には、見さしてやりゃぁえぇし」
「ほんまよ。ほんま」
「うちの彼氏。うちの特攻服姿を見ても泣かんし。逆に格好えぇなぁ、お前って言ぅ、けぇ」と。
僕の嘆願、意見に対して不満を漏らす声を多々吐かれる。放たれるけれど。
「うちは、上から目線で見てくる一樹の奴を、しばけるなら別にえぇよぉ~」
「うちも別に構わんけぇ、一樹は昔から生意気じゃけぇ」
「うちコイツにふられた事があるけぇ。その時の恨みを晴らすのに丁度えぇわぁ~」
「うちも、うちも、一樹にやるだけやられて捨てられた恨みがあるけぇ、この機にしばいちゃぁる」
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