第98話 元エルフな勇者の凶変(9)
まあ、こんな感じで、冗談交じりで告げる。説明をしている僕だけれど、本当のところは焦っている。いる状態、と、いうか、偶々偶然に掴め、触り、触れただけでね。僕自身は狙って、意図的にできた訳ではないのだ。
まあ、その辺りは、経験ある者達ならばわかると思う。思うのだ。だってエルの、僕の大事な妻の正面から注意深く、観察しながら。己の鼻の下を長く伸ばしながら『デッ、ヘヘへ』と、嫌らしい笑みを浮かべながら。『アチョ!』、『アチョ! チョ! チョ!』と、言いながら。吠えながら。鷲掴みと突いた訳ではないからね。僕はエルに後ろから抱きつくと。そのまま、また凝りもしないで、二人は倒れ込んだから僕の口からは、
「い、痛い」としか声が漏れてこない状態で。偶々偶然に、僕の両腕の掌に力が入ってしまい。僕はエルの大きな乳房。オッパイを鷲掴みにしてしまったのだ。すると、エルの「うぐっ」と、痛みに耐え忍ぶ声が……と、言いたい。言いたいところ。場面ではあるのだが。
僕のエルから漏れた言葉は、最初は「い、痛い!」と、いった。悲痛な台詞が漏れて、聞こえてきたから。僕の口から自然と漏れる言葉は、「えっ?」と驚嘆。でっ、次は、『エル、大丈夫?』と、声をかけようとしたら。
「あっ、あん、あっ、あ、ああ……」と、微かな声音。掠れたような声色だけれど。エルの口から甘い吐息と淡い嬌声が、僕の耳へと聞こえてきた気がしたのだ。
だから僕は更に『えっ?』と、思う。自身の脳裏でね。と、同時に。更に僕が思案をした結果は? もしかして? エルは、僕に自身の乳房、オッパイを『ニギニギ』されて感じる? 感じている? いや、絶対に感じて反応を示し、発情を始めている。と、いうか、しているのだと、僕は思うと? 更にエルのオッパイを『ニギニギ』と鷲掴みを繰り返してみたのだ。
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