第73話 元勇者の気落ち、落胆と涙(1)
『エル!』と。
『俺がエルの子供ってどう言う意味なの?』
自身の首を傾げる僕にエルは。
「……ん?」と言葉を漏らしつつ、自身の首を傾げ。
「陛下、子供と言えば。子供としか言いようがないのですが」と僕に言葉を返せば。
「陛下、抱っこ! 抱っこ!」と。
エルは本当に生娘だったの? と。僕が自身の首を傾げるぐらいまた甘え始めるから。僕は苦笑い。
でもエルさんの、この素晴らしく美しい顔を見れば、男ならば誰でもコロリで、『まあ、良いか』と思うに違いないから。僕自身も、もう深く悩むのは辞めて、エルの生尻を鷲掴みとヨシヨシを繰り返し始めるのだ。
まあ、ついでにエルが着衣をしているボンタンジャージの下の方から俺は、自身の手を入れ──。エルの大変に大きなオ〇パイも、ギュッ! と鷲掴みする。
だからエルの口から。
『いやぁ~、んッ、あぁ~。陛下~、もっと優しくしてぇ~』と。
まあ、『そこは駄目~』との、優艶な台詞が漏れる訳はなく。
「陛下~」、「陛下~」、「愛しています~」と声を漏らしつつ甘えてくるエルに僕はハグも付け加え──。
最後はエルの頭、髪をね、僕は優しく撫でながら。僕はやはりエルの言っていた【蘇生魔法リザレックション】の意味が良く解らない。
そう、一度他界をしたはずの僕が、この通り、ピンピンしている。
それも、あちらの方は以前よりも元気! ハツラツ! 大変に充実している状態で僕は生き返っている。
だから僕は、自分をあの世! 冥府から蘇らせてくれた、【蘇生魔法】の原理や意味──。
そう、僕が何故、エルの事を、『お母さん』と呼んでも良いのか?
僕はその意味が、何度考えても解らない。理解ができない。
だから僕は再度、自身の物──嫁であるエルへと尋ねてみようと思う。
◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます