第3話 冬の日暮れは寒いから、早く片付けよう(2)
だから僕の指先なんて軍手をはめているにも関わらず、自身の指先がかじかんで仕方がないし、感覚だって麻痺しかけている程冷たいから早くこの場にある商品や道具の片づけを終わらせ──。
僕の仕事のパートナーであるボンゴエアロカスタム仕様に荷物を詰め込み載せ、終え、エンジンをかけ──。車内のヒーターで、自身の身体を暖め、温もりたい衝動に駆られている程、この辺りの真冬の時期の日暮れ後は、本当に詰めたくて致し方ない。
ここが広島市内ならば多少は温かいかも知れないけれど、この辺り……。
そう、この農協の購買部がある場所は、広島県でも県北にあたる場所……。中国山地内の雑木林に囲まれた大変に静かな場所……。
まあ、春や夏、秋、冬と四季折々の田園風景が見て確認──。まあ、堪能はできる大変に綺麗でのどか場所──町だけれど、この辺りは毎年積雪量が大変に多いい場所にもなるから、この十二月……。クリスマスや大晦日前のこの時期は、いつ夜空から白い粉が舞う……。
そう、この漆黒の闇に覆われた空間の中で、白くて小さく、ふわふわとした粒……大変に冷たい、小さな白い結晶の粒が風に吹かれ飛び、舞う様子がいつ起こっても仕方がないぐらい。この辺りは冷え込んでいる上に、一度雪が舞えば直ぐに地面は真っ白──雪化粧な景色へと変わるから僕は慌てながら片づけをしている。無心! 無言! 沈黙しながら農協の購買部の店頭に並べた商品等を片づけている。
また数日前のようにこの辺りに雪が降り。真っ白い雪景色に変わるのが嫌だから。
◇◇◇◇◇
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