せめて優しい言葉を
疫病が続き
災害への無力感
侵略戦争が起こり
人々の心は疲弊して
残酷な言葉が行き交う
人はそんなに
強いばかりではないから
言葉の刃物で切りつければ
いつか切りつけた本人も
気づかずとも傷を負う
こんな時代だからこそ
せめて優しい言葉を
切りつけるのではなく
投げつけるのではなく
お互いに思いやることができれば
それは柔らかな毛布のように
疲れた心を包むことができるだろう
こんな時代だからこそ
せめて優しい言葉を
どうか優しい言葉で
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