憶測

よく知りもしないことを

勝手な憶測をした人々が

知ったような顔と言葉で

勝手に言い募る

それで傷つくかもしれない人が

いることを考えもせずに


憶測は独り歩きして

誤りもまるで真実ほんとうかのように

いつの間にか広がっていく

どこまでも無意識に無責任に

切りつけた傷口に気づかない

その恐ろしさ


もしかしたら、いつか

それを自らに向けられる時が

あるかもなどということを

考えもしない

悪気などなかったと言いながら

他人ひとを傷つける言葉の一太刀


意識されない憶測ほど残酷なものはない


放り出された言葉たちが

凶器に変わるのを見るのは

あまりにも悲しすぎる

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