朝霧

早朝の新聞配達の

バイクの音がする


カーテンをあけると

朝霧が風景を白く覆っていた


窓ガラスに

おでこをコツンとあてると

ひんやりして気持ちいい

あと、すこしだけ

そう思いながら目を閉じる



バイクの音は

配達を終えたのか遠ざかっていく


霧はいつの間にか

薄くなっていつもの風景


窓ガラスは

おでこの体温でぬくもって

わたしは目を開ける

少しずつ人が動き出す気配がして

朝が始まっていく

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