みえないもの

もう枯れ果ててしまったのかと

心をそっと手探りしてみても

それは奥に沈んでいるのか

見つけられるかどうかは

自分でもわからない


ひらりひらりと

手から逃げていく言の葉



愛を声高に叫ぶ人が

愛の真実ほんとうを知っているとは限らない

愛がどんなものかなんて

そんな簡単に

語れるものじゃないだろう


世の中はみえないものばかりで

自分のことさえ、それは同じで



傷つけても傷ついても

探し求めるしかないのならば


せめて見つかった時には

大切に抱きしめて


探していた意味を

見失わないで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る