嘘と本当
嘘ではない本当と
本当ではない嘘
人の数だけ、いくつもあるから
わたしは
一方的に嘘だと糾弾して
本当だと錦の御旗を振りかざして
それを正義と呼ぶのは虚しくはないか
嘘なわけではないから本当で
本当ではないと全てが嘘になる
正しいと言われても
どこかキモチワルイのは何故だろう
一瞬の隙も許さないような緊張感
パッキリと白と黒に分かれた世界を
生きていくのは息苦しくないのか
そんな世界を、ほんとうに望むのか
本当に望むのか
ほんとうに望んでいるのか
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