第138話 主、王の前にて……(3)
そう、女王アイカ自身が、元彼、婚約者、主、夫だったかもしれない男から、馴れ慣れしく。いとも簡単に、強引な性的行為である凌辱行為を受けて、手籠めにされること遅かれ早かれ間違いない訳だからね。実際、というか? 皆も先程の回想シーンを思い出せばわかる通りだ。
女王アイカ自身も最初の頃は、自身の近衛隊の隊長であるウォンの悪戯行為に対して嫌がり。拒否を示して大きな声を出していた訳だからね。
それがわかる。露見をされたところで、間者の者達から耳にした王が、一軍を率いて、自分自身を救出! 他のオスから自分自身を取り返し守るのが当たり前、筋だと、女王アイカ自身は、健太に不満を言いたい。告げたい。諫めたいのだ。
『あなた! あなたが悪い! 悪いのだから!』、
『あなたの大事な物、財産である私に対して、こんな所業、おこない。見せしめにする暇があれば。直ちに私を解放。その上で、『すまなかった!』、『自分が悪かった!』、『悪かったよ!』、『ごめんなさい。アイカ……』と、素直の謝罪をしてきなさい。あなた~! 今直ぐに~!』とね。
でも、彼女の思いとは裏腹に、自分自身へと悪態をついてくる妻、アイカのことが気に入らない。不満があるのか? 二国の男王である健太は、真っ赤な顔! 鬼のような形相で、自身の妻だった、ではないようだね。健太の恐ろしい顔は、もう完全に嫉妬心で切れた顔! 憤怒! 怒りをあらわにした顔をしているのだ。いつもの朝陽、日輪のような笑みを浮かべている穏やかな顔をした美少年健太の面影は、今は無い状態だから。
彼は馬上から『スゥ~」と、降りれば。そのまま自身の妻の許へと急ぎ足で向かう。向かい到着すればね。
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