第124話 可愛い王様の嫉妬と怒り!(16)

 彼、二国に美少年王は、本当の自分の妻、妃であるシルフィー自身が、相手の心の中を探る。悟ることに対して大変に優れていることを知っているから彼も己の脳内から自身の妻へと下知、諫める。


 と、なれば? 只今、大変に恐ろしい形相、嫉妬に狂った女性の顔、面、様子でいる女神さま、二国の太后殿下さま自身も「はっ⁉」と我に返る。返ると。


「(……出すぎました。御免なさい。あなた……)」と、健太。夫へと、己の脳内から謝罪……。


 まあ、二人、二国の少年王健太と二国の太后殿下であるシルフィーが本物の嘘偽りない夫婦だからできる。脳内通信とも言うべき能力なのだけれど。己の夫、主に不満と諫めを告げられてシルフィーなのだが。彼女自身にも不満はある。募っている。自分と言う。この世の者とは思えないほどの妻、妃がいるにも関わらず。他の女性(メス)とばかり優艶に戯れている夫、健太のことが気に入らない。不満ばかり募るから。

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