第108話 アイカと年下な男の子(24)
「フフフ」と嬉しそうに……。
そう彼女は、自身の可愛い主、白馬の王子さまのことを侮り。嘲笑う輩達……。裏切り者の二人……。
仮の女王……。只これと言った女性(人物)がいないのと、此の国を完全に掌握、内乱を防ぐ、治安を安定さすための期間の象徴としているから据え置かれている女王さま……。
そう、此の国の仮の女王アイカと、猪突猛進だけが得意な敗者……。
此の国の漢王になれなかった漢戦士ウォン達二人のことを殺害! 殺す! 闇へと葬りたくて仕方がないのだよ。
黒装束を身に纏うゴブリンの大人の彼女はね。白馬の王子さまに対して、心から崇拝しているからね。
なのにさ、二人──。
そう、此の国の仮の女王アイカと漢王になれなかった漢ウォンの二人はもう既に、二国の少年王、覇王、皇帝から。二人の大変に嫌らしく、官能的、艶やか。卑しき行為疑惑は、彼が放っている草──。
間者の部隊……。
黒装束を身に纏う、白馬の王子さまのことを心から崇拝、愛している暗殺者達の監視下──耳と目に触れているとも知らずに。
「いやよ。いや~。だめ、ダメなの~。私に、この可愛いハートの装飾品のついた首飾りをくれたあのひとを……。事を裏切りたくはない。ないから。やめて、ウォン~」
「なぁ、いいだろう? いいだろう? アイカ? なぁ~? お願いだ。お願いだ~。俺の妃になってくれ~。頼むから~」と。
馬鹿さかげな、台詞と言葉を甘く官能的な吐息と声色を漏らしながら。
過去に愛を誓い合った二人の男女は後先考えず優艶に戯れ続けるのだった。
◇◇◇◇◇
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