第66話 アイカの不満(12)

 そう、持ちかけるのだが、だけでは収まらないようだね? ウォン自身が興奮、己の気持ちを高ぶらせ荒々しくなっている状態。一度手放した己の麗しく、艶やか、官能的な容姿の女(物)、宝、財産を、己の手元へと取り返したい。再度独占したい。


 そして? 先程から、元自分の女(物)だった彼女が、これ以上の優艶なおこない。行為は駄目だ! やめて、お願い。これ以上の行為は、二人が共に破滅の道、命を絶つ恐れ、可能性があるから。やめるようにと諫め、泣きながら嘆願してくるのを無視。強引に続けて、己のオスとしての性欲、性を発散、成就したくて仕方がないから彼はね。更に己の口を開くのだ。


 勢いよく。荒々しく。


 こんな感じ、様子でね。


「なあ、アイカ~。お前もそう思うだろう? 俺はまだまだやれる。やれると……。あんなチビのガキに負けるような事はしない。二度としない……。だから俺の再起……。一族の者達や領主、酋長、族長達に内密に声をかけ集め。内密に協力しあってだな。あのチビを亡き者にしてやろう。皆でアイカ~。だからもう一度アイカ、俺に力を……」と。

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