第63話 アイカの不満(9)

 他人の目、他の者達、だけではないか?



 今の女王アイカの主である筈の健太──。


 そう、突如異世界から、この辺境な世界、大陸、空き地へと湧き、湧いて。自国領だと主張──。己をこの世界へと召喚、導いた女神とジャポネと言う名の国を勝手に建国──。


 二人は、だけではないか?



 彼と彼女。健太と美と時と戦勝、勝利の女神であるシルフィー二人の一族、眷属──。


 そう、先程、勇敢、威風堂々とした容姿と様子をミノタウロス達へと魅せた。プラウムやサラ。その他の異世界の者達。シルフィーが己の恐ろしい妖力、魔力を使用して、異世界の扉。ゲートを開いて。この世界とは違う世界の異世界人達。ならず者達を『殿~』、『御方~』、『主さま~』、『女王~』、『姫巫女さま~』、『姫さま~』と、心から忠誠、従う者達を引き連れ従えて。


 自分達の国。ジャポネの国の周りに点在する。数ある集合集落を覇道──。武と力、異世界の武器、兵器を使用して蹂躙、従え。大国へと急成長したジャポネ女王シルフィーの主でもある。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る