解呪




「ね。アレン、君。それ・・。解こ、っか?」



 ある日の事。クリスがアレンに対し、軽い口調でそう言い放った。

 クリスの視線は、包帯が巻かれたアレンの左腕、つまりはアレンを【呪い憑き】に至らしめている所以へと向けられていた。

 余りに突然の発言すぎて、アレンもルークもエレノアも、全員が目を見開いて驚いていた。



「えっと、クリス?それ・・って、もしかして、この左腕の――いや、呪いの事」




 その可能性は高い、と思いつつも念の為、確認の言葉を投げかけるアレン。

 クリスはその言葉に、コクン、と頷いた。




「うん、そう、だよ」



 

「…………解けるの?」



 アレンにとって、呪われ異形と化した左腕は、その所為で家を追い出され、自身の運命を決定づけた物であり、嘗ては切り落としてしまいたいとすら思っていた。

 ただし、誰に、とは敢えて言わないが、そうして外に出たことで出会えた人がいるので、今では寧ろ感謝してすらいる。

 だが、それはそれとして、一度刻まれた第一印象と言うのは、中々消えてはくれないもの。

 この左腕は、どうにもならぬ理不尽な物であるという認識が、無意識的にアレンの心の中に存在していたのである。



「解ける、よ」



 しかしながらアレンのそう言った認識は、クリスの一言でアッサリと砕かれた。

 目の前で母親が惨殺されて、もはやどうにもならぬと諦観に支配され、怒りと憎しみに身を震わせる事しか出来なかった時に、蘇生の奇跡を見たのと同じ感覚だった。

 いや、そもそもの話。人体蘇生に比べれば、解呪の方が簡単に見える為――勿論、簡単に比較を出来るものでは無いと思うが――出来て当然なのかもな、とアレンは思った

 


 そして、その考えは正しい。

 クリスにとって、少なくとも光る星を上空に顕現させて、辺り一帯を攻撃する事に比べれば、アレンの呪い憑きを治す事は、容易であるとすら言える。




『また、お前は勝手な事を……』

 

 

 最も、決して少なくない反動が来ることも事実なので、空中でデザベアが呆れた様に呟いてはいたが。




「……………………」




 クリスの提案をしっかりと理解したアレンだが、直ぐに頷いたりはせず、深い思案の海に引きずり込まれていた。

 ある種、強制的で、アレンが考える間もなく行われたエレノアの蘇生と違って、自分の今後の人生を大きく変える選択を、突きつけられたからであった。



「別に、今、決める、必要、無い、よ?」



 悩むアレンにクリスが、そう声を掛けた。

 別に、クリスとしては今すぐ決めて貰う気も、決めなくてはならない理由も、存在しなかった。

 それに、クリスとしても悩ましい所なのだ。

 アレンの呪い憑きが、唯デメリットしか無い物であったのなら、それこそ有無を言わせずに解呪しただろうが、実際は違う・・のだ。

 そして、それは自分よりもアレンの方が分かっているだろうというのが、クリスの目算だった。

 よってこの件に関しては、アレンの意思を一番に尊重して行くつもりのクリスだった。



「少し、散歩、して、来るね」



 何にせよ、自分が居ない方が決めやすかろう、とクリスは暫し部屋を離れる事にした。

 全く素早くは無いが、淀みは無い足取りで、トコトコ、と部屋の外へと歩いて行く。



「俺も一緒に行こう」

 

 そのクリスに声を掛けたのが、ルークだった。

 自身も席を外す、とクリスに付いて行く。



「?」



 ――良いの?と言う意味を含めて、可愛らしく小首を傾げたクリスに対し、ルークは微笑しながら頷いた。

 アレンの呪い憑きに関しての話は、元々貴族であり、それが原因で元の立場を追われる事となった、アレンとエレノアが2人で話し合った方が良いだろう、と言うのがルークの考えだったからだ。

 勿論、2人が話し合って出て来た結論は、尊重する気だった。

 


 そうして、クリスとルークの2人が静かに部屋から退出した。

 残されたのは、アレンとエレノア――親子の2人。

 変わらない筈の部屋が、やけに広く閑散として感じられた。



「それで、アレン?アレンは、自分の【呪い憑き】に関してはどう思っているのかしら?」



 口火を切ったのはエレノアの方だった。

 これまでは敢えて聞いてこなかった事だが、こうなってしまえば避けては通れない質問である。

 真剣な表情のエレノアに、アレンも自分の思いを正直に述べる事にした。



「――――正直、神様を恨んですらいたよ。どうして、俺はいきなりこんな事になってしまったんだろう、って」



 神を恨む、と一言で言うが、それらの存在が確認されていない現代社会の、それも宗教に馴染みが余り無い日本人が言うのと、【神】と呼ばれる存在が確かに確認されていて、実際に加護や恵みなどが与えられるこの世界の人間が言うのには、比較にならない程の差がある。


 

「そもそも自分の体に、人間の物では無い部分があるってのが気持ち悪いしね」



 周りから見ていれば、それこそ場合によってはカッコ良くすら見えるかも知れない、龍の如きアレンの左腕。

 だけど、実際に呪われた本人に言わせれば、自分の体が異形化しているというのは、多大なるストレスでしか無かった。

 何度焼き切ってしまいたいと思った事か、とアレンは自身の過去を振り返る。



「それに、周りの反応だって良くは無いしね。この街にやってくるまで、この左腕の事を良く思った事は無かったよ」



 呪い憑きと言うのは、基本的に周りから忌避される物だ。

 嘗てニフトの邪視で見せられた幻覚の様に、露骨に差別される事は流石に早々無い事例であり、アレンも経験していないが、それでも蔑視の視線などは幾度となく受けて来た。

 それに……これはエレノアには絶対に言えない事だが、この街に来るまで、アレンは自分が母の重荷になっていると思っていた。

 色々と厄介な事情を持つ自分が居るから、母や伯父が苦労しているのだ、と。

 そしてその厄介な事情を構成している3つの要素が、元貴族・聖印持ち、そして呪い憑きだ。

 どれか1つでも無くなってくれれば……と言うのがアレンのこれまでの正直な気持ちであった。



「そう、ね」



 息子アレンの独白をエレノアがそう呟いた。

 しかし、言葉はそれだけでは終わらなかった。



「じゃあアレン。貴方はどうして今、迷っているのかしら?」



 それは、そうだろう。

 今までのアレンの話を聞くに、彼が解呪を迷う理由など、それこそ欠片も無い。

 寧ろ、諸手を挙げて、目に涙を浮かべながら歓迎したっておかしくは無いだろう。



「それは………………」



「クリスちゃんの体が心配だから?」



「それは、勿論。理由の1つだよ、母さん」



 クリスの体調を案じて、と言うのは理由の1つだ。

 嘗て、ニフトから自分たちを救ってくれた後に。クリスが倒れた事をアレンは決して忘れていない。

 クリスを失いかけた時に覚えた喪失感は、今もアレンの心に刻まれている。

 先程話したクリスの様子を見るに、流石に今回は死にかけたりはしないのだろうが……しかし、まるで負担が無いとは思えなかった。

 それにクリスは、本当に限界の時以外は、自分の苦しみなんて周りに全く見せないのだ。

 だからこそ、アレンとしてはクリスの力に頼りすぎるのは避けたかった。



「1つね。じゃあ他にも理由がある、と」



「うん」



 しかし、アレンが迷っている理由はもう1つあった。

 ただし、此方は些か感覚的な部分も入っているので、アレンとしては説明し辛いのだが。



「……ちょっと、自分でも纏めきれて無いんだけど、良い?」



「ええ。話してみなさい」



 言葉を促すエレノアに対し、アレンは分かった、と頷き、そして包帯が巻かれた自身の左腕を強調するように己の胸の前に掲げた。



「この左腕だけど……。多分大きなナニカと繋がってる」



「繋がり?」



「うん。そして、そのナニカから、力を引き出せる」



 それは、ニフトとの戦いで発現した黒い炎。

 あの時、感じた何処か彼方に居る途轍もない存在との繋がりは未だ途切れてはいなかった。



「それなら尚更、解呪いて貰うべきじゃないかしら」



 その言葉もやはり最もだろう。

 正体不明で底知れないナニカとの繋がりなど、断っておくに限る。

 しかし、アレンはその言葉に反対した。



「ここが感覚的な話になってしまうんだけど。力を引き出す時に、俺に負担がかかってはいないんだ。なんと言うか、別の何かに守られている様な…………」



「……………………」

 


 イマイチ不明確なアレンの答え。

 しかし、力を引き出すことが明らかにアレンに負担を掛ける事象であるのなら、有無を言わせずにクリスが解呪している以上、その見立ては一定以上は正しいのだろう。



「では、アレン。貴方は、その力が惜しくて解呪をしたく無い、と?」



「ううん。それは違うよ、母さん」



 そもそもの話、とアレンは言葉を続ける。



「ニフトって名乗ったアイツは、唯の雇われのゴロツキなんかじゃあ無かった。多分、今この国――或いはもっと広い範囲で、何か大きな陰謀が蠢いている」




「……そう、でしょうね」




「そして、そいつらの目的に近づく手がかりの1つがこの左腕だ。だからニフトは本来、俺の因縁の相手の筈なんだ」



「………………」



 最終的にその因縁はクリスに行ったが、それは飽くまで偶然であり、ニフトの本来の目的は、自分と自分の左腕であったとアレンは断言する。



「だから俺は逃げたくない」



 自分の因縁を全てクリスに押し付けて、それで何食わぬ顔をしたく無い。

 それが、アレンが解呪を拒む理由であった。

 その決意を聞いてエレノアが溜息を吐いた。

 だって要するに――。



「はぁっ……。嘘じゃないけど、本当でも無いわね。要するに、クリスちゃんを守りたい、って事でしょう?」



「――ぅ」



 なんか色々と言ってはいたが、要は好いた女の子を守りたいという事だろう、と見も蓋も無い直接的な言葉だった。

 瞬時に顔を赤く染めたアレンだったが、コクリ、と控えめに頷いた。



 ――我が子ながら微笑ましい事。とエレノアの心の中に、ほっこりとした感情が生まれる。

 普通であれば、小さな子供の恋模様としてここで話を切り上げて、後は見守っていても良かったのだが……。

 しかし、今回の場合は、更に問わねばならない事が、エレノアにはあった。


 


それ助力を、あの子クリスが必要としていなくても?」




「――っ」



 嫌な役割ではあるが、やらぬわけにもいかない。

 エレノアは心を鬼にした。



「アレン。貴方の言っている事が正しいとしましょう。今、この世界で何かとんでもない事が起きようとしていて、その鍵が貴方の左腕にある、と」



 だけれども、とエレノアは続ける。



「その鍵をクリスちゃんは、必要としていない。もっと言うのなら貴方の助力も、同様にね」



 

 証拠など特に挙げる必要も無い。

 何故なら、そもそも無くても大丈夫だから、クリスは解呪を提案したのだから。




「彼女としては、自分の力だけでどうにか出来るから、貴方の腕を治して上げたい、とそんな考えなのでしょう。それでも貴方に選択を委ねたのは、まぁ………………男のプライドを慮ってと言った所かしら」




 ぽやぽやして見えて、あれで意外と男を乗せる才能があるのかも、とエレノアは少し空恐ろしくなった。



 しかし、それは一先ず置いておいて。

 エレノアだってこんな事は言いたくない。

 当たり前だ、何が悲しくて息子の春に、冷水をぶっかけなければならないのか。

 だけど、それで済ますには、クリスが余りにも特別過ぎた。




「……ねぇ、アレン。貴方も分かっているでしょうけど、クリスちゃんは、桁外れだわ。私は、あの子が力を使う所を直接見た訳では無いけど、時折感じる気配だけで、それが良く分かるわ」




 ニフトとの戦い以降、クリスから時折、常を逸した存在感が放たれる様になっていた。

 それこそ、クリス自身が自分の気配を消そうとしない限り――常人の尺度で言えば、息を止める行為に近い――彼女の特異性はとても分かり易かった。

 感覚としては、隣に強大なドラゴンが居るかの如き威圧感が発せられる時がある、とでも言えば良いか。

 過小表現・・・・だが、ニュアンスは伝わるだろう。


 


「これでも私は色んな人間を観て来たつもりだけど。彼女程並外れた雰囲気を感じたのは――――いえ、1度だけあったわね」




「クリスみたいな人が他にも?」




 驚くアレンに、エレノアは頷いた。




「ええ。神託王様より、ね。かの御方とお目通りが叶った際にも、同じような感覚を受けたわ」



 この世界における最高権力者。神の代理人。

 エレノアは、そんな大人物をクリスの比較対象へと挙げた。




「神託王様とクリスが似たような雰囲気を……?」



 アレンは、神託王と謁見の誉を得たことが無く、未だ遠目に姿を確認した事しかない。

 よって、その詳細な雰囲気などに関しては、把握していなかった。




「似たような、と言うより、寧ろクリスちゃんの方が――いえ、何でも無いわ」




 言いかけた言葉をエレノアは途中で止めた。

 これ以上は話が脱線するし、それに余りにも不敬が過ぎた。




「とにかく、クリスちゃんは、果てなく特別だわ。貴方の助力なんて全く必要が、無いほどに。その上でアレン、もう1度聞くわ。貴方は彼女を守りたくて、その腕の呪いを解かないの?」




「――――――」




 問うているのは覚悟の程。



 ちょっとした恋心に浮かれて出した程度の選択ならば、考え直せ。とエレノアはそう言っている。

 アレンはその言葉を噛みしめるかの様に、一度瞼を閉じ、そして開いた。




分かっているよ・・・・・・・、母さん。俺とクリスの間に、どれほどの力の差があるか、なんて」




 きっと己の生涯を捧げたとて、クリスの足元にすら及ばないだろう、とアレンは理解している。

 守りたい、なんて言葉が、どれほど大言壮語で現実が見えていないかも、百も承知だ。




「じゃあ、どうして?」




「――憧れたんだ」

 


 

 エレノア は、この思いを恋だと言った。アレンとしてもそれを否定する気は無い。

 ああ、けれども。その根源は。最も深い部分は違うのだ。

 あの日見た奇跡が、今も尚アレンの心の中に刻み込まれている。

 その光景に追いつきたいと、例え生涯を懸けても届かないとしても、追い続ける努力は欠かしたく無い、とそう思うのだ。



「だから、俺はクリスに少しでも近づきたい、それが無茶な願いだったとしても」



「――――」



 今度は、赤くならずに、動揺することも無く、アレンはそう言い切った。

 その言葉を聞いて、エレノアは微笑んだ。




「そう。そこまでの考えがあるのなら、私は何も言わないわ」




「……良いの?」




「えぇ。息子の一世一代の決意を邪魔立てするほど野暮ではないもの。頑張りなさい」



 元々、エレノア自身クリスに好感を抱いてはいるし、心情的には賛成だったのだ。

 覚悟の程を確認出来たのならば、これ以上物申す必要も無し。



「ただし、アレン。最後に1つだけ大事な事を言っておくわ」



「なに?母さん」



 ただならぬ剣幕の母親に、アレンはゴクリと唾を飲み込んだ。

 一体、どのような言葉が飛び出すのか、と体を緊張で強張らせる。




「――――――――――我慢できずに手を出して爆発しちゃ、ダメよ?」



 息子の息子♂が爆発するはちょっと……。とエレノアはぼやいた。

 アレンの顔色がやっぱり紅く染め上がる。



「母さんっっ!!」




「いや、ほんと。女の私でも、怪しい気分になる時があるくらいだし…………」



「母さんっ!?」




 最後にオチを付けつつも、母子おやこの時間は和やかに過ぎていった。





*****



 閑話休題それはさておき


 クリスが呪いを解くことが出来る。という事実を前に思いつくことがあるだろう。

 それは――



『お前、自分に掛けられた呪い、解こうとしないの?』



『………………』



 やはりこちらも2人きりの時に、デザベアがクリスに話しかけた。

 そう。そうなのだ。

 呪いが解けるのならば、そもそも自分の身に掛かった呪いを解くのが先では?とは、誰もが思う疑問だろう。



 しかし、クリスの返答は言葉ではなく、ぎろり、とデザベアを睨みつける事であった。



(わ、分かっている癖に!!!)


 クリスは内心で怒った。



『あっれーーー????もしかして解けないですかぁぁ???クリスさん????????』



『……………………解ける、よ』



 まず、最初に答えを述べておくと。

 クリスは、デザベアから掛けられた呪いやら加護やらを解ける。

 ……解くこと出来る。



『あれ?あれあれ?あれれれれれえれれれれぇっ???それじゃあどうして解かないんですか!そこの所どうなんですかぁあああ??????』



『……………………………………ぬから』



『えぇ~~~?今、何て言いましたぁぁ????』




『解いて、る。最中に、死ぬから。だから、解け、ない』



『カァッーーーー。そうか、そうか!!それなら仕方ねぇな。すまねぇな!!俺様が凄すぎて!!!!カァッーーー、憎いわーーーーーーー!!!!自分の能力が凄すぎて憎いわーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』



『……………………』



 大分、ムカつく態度のデザベアではあるが、残念ながらこの場合、彼の言葉が正しかった。

 別の肉体になって大幅に弱体化している。自身の魂にこびりついてしまっている。等と他にも理由はあるが、クリスが自らに掛けられた呪いを解呪出来ない、最たる理由は、デザベアの腕にあった。


 今の状態であっても、国を覆う呪いを吐息一つで祓ってのけるクリスが、解呪しきる前に、限界を迎えて死ぬのを覚悟しなければならない程に、デザベアの腕は優れている。

 


 デザベアは決して、ただのツッコミ&便利キャラでは無いのである!!

 とても強い・・・・・ツッコミ&便利キャラなのである!!!!




『カーッ。俺様がもう少し弱かったらなぁぁっっ!!強すぎてスマン!!悪ぃなド変態!!!!!』



『むーーーーーー!!!!!!』



『やめろぉぉおお!!!体を掴むな、腕を振るな!!!ぐあぁあああああああああああ!!!!!!!!』




 1人と1体の時間は、オチだけつけて、全く和やかには過ぎて行かなかった。

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