第3話 ネックレス

 あやえるが緊急入院した時のお話です。


 コロナの為、お見舞いはNGでした。


 お仕事もいつも忙しそうですし、LINEも苦手そうな初カレ様。


 LINEは、男性にとっては連絡手段。女性にとっては会話、という記事を見たことがあります。


 あやえるだって本当は、もっとLINEしたいですし、会えない日が続くと、声が聞きたくなります。


 でも、ワガママ言って、めんどくさいなって思われて、愛想つかされてポイされたら、それそこ……あやえる生きていけません!!!!!


 ふぬぬぬぬぬっ我慢……我慢。


 しかし、毎日の痛みと辛い治療に流石に心挫けてしまうあやえる。


 初カレ様に「ワガママですがお電話したいです。声聞きたいです。」と、LINEをすると「今ちょうど帰りの帰りの運転中だからいいよ」と、お返事がきました。


 病院のナースステーション前のロビーでのお電話はOKと言う事だったので、ロビーで初カレ様とお電話をしました。


 治療の事や、身体の事、リハビリや、欲しい物や必要な物は大丈夫か、etc……たくさん聞いてくれて『本当に心配して下さってるんだなぁ』と、嬉しくなりました。


 しかし、少し冷え込んできたのと、あまり長くお話してもご迷惑かな、と思い、

「あ、そろそろお電話切った方がいいですよね?」

「いや……。」

「……?」

「家に着くまでまだ時間あるからさ、このまま……。」


 初カレ様もあやえるとお話したいって、思っていてくれたのかな?

 

「あの……。」

「なに?」

「治療……辛いです。」

「うん。」

「ワガママなんですけど、退院したら頑張ったご褒美に何かプレゼント下さい!」


 初カレ様は、笑いながら「わかった。」と、お返事して下さりました。


 そして無事退院。


 初カレ様と一ヶ月ぶりの再会。


 やっぱりイケメソ。かっこよすぎるるる!!!!!


 生きててよかった。むしろ生きていけそう……!


 お部屋に着いてご飯を食べ終わると、小さな箱を渡されました。


「約束のプレゼント。」


 中には小さな石のついたオープンハートの可愛いネックレスが……。


 初カレ様につけてもらいました。


「……一生外しません!」

「え?」


 ちなみに、“ネックレスは、「束縛」「独占」という意味を持っています。

  そのため、「あなたのことを心から想っています」「ずっと僕と一緒にいてほしい」などの想いを込めたプレゼントを贈りたい場合は、ネックレスが最適です。 また、ネックレスは「露骨な束縛は避けたいものの彼女を独り占めしたい」という場合にもぴったり。”と、ネットに書いてありました。


 はわわわわっ!キュンですぅ!!!!!


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る