超絶コミュ力の妹と陰キャの俺、そんな妹に突然告白され、俺の高校生活がとんでもない事になった。
新名天生
プロローグ
俺には妹がいる。
妹が小さかった頃は、俺によくなついていた記憶がある。
でも、どこの家庭でもそうだろう、思春期を迎えると兄妹という関係がうざくなってくる。
うちも御多分に漏れず、思春期を迎えると同時に交流が一気に減った。
とはいえ、全く無いわけじゃ無い。朝の挨拶、食事、たわいもない日常会話は普通にしている。
「キモいんだよ」なーーんて妹カフェの様なキャラでも無い。
まあ、これが普通なんだろう……少しだけ寂しい気もするが、相手は妹だ。
いつかは彼氏を連れて、そして結婚して、俺から、家から離れて行く。
これが当たり前、これが普通……だってそう思っていた。
でも……高校入学式の前日……俺は妹から思いも寄らなかった事を伝えられた。
それは俺にとっては晴天の霹靂、いや、天変地異と同じくらいの衝撃だった。
一体どうなってるんだ? 俺達は普通の……ごくありふれた兄妹だったんじゃないのか?
そう……俺は入学式の前日……妹から告白された。
そして俺の高校生活はそんな妹を中心に動き出して行く。
俺のとんでもない高校生活が……妹の告白から、始まってしまったのだった。
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