裏紙
筆者は裏紙と呼んでいるのですが、どれくらいのかたに通じるでしょうか。
試し刷りした紙の裏、インクが薄くなって公募に出すには不適当な原稿の裏、などなど。
紙には裏表がありますから、両面使えるわけです。
プロットのつくり方には皆さんそれぞれ流儀というか作法があるでしょう。
そんなもんつくらないよ、というかたもいるでしょう。
筆者の場合、紙に図を書くようにしてアイデアを書き込んでいくことから始めることが多いです。
肝になるアイデアやトリックを書き、そこから派生したものを次々と書き足していきます。
裏紙のよい点は「表」の情報がヒントというか脳に刺激を与えること。
これからひねり出そうとしていることとは基本的には関連性のない情報があることがよいようです。
しかも、あるときは三年前に新人賞に出して一次選考も通過できなかった短編の謎解きのシーン、またあるときは仕事のための勉強でつくった資料といったようにランダムであることも刺激を与えてくれます。
あぁ、そういえば、あのときあんなことしていたな、とか、こんな出来事があったな、みたいな思い出すら、脳を揺らしてくれます。
紙が綴じてあるノートよりも、一枚の紙、それも捨ててもよいような紙のほうがアイデア出しには向いているようです。もちろん、捨てませんが。
モノにならなくてもしまっておき、後日見直してまた書き加えていきます。
このとき、前に書いたときとは違うペンを使うようにしています。
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