久美子

@linekumiko

1 shunsuke 俊介 





なんの特徴もなく、何にも干渉されず、干渉せず。


孤独が1番の典型的な男


子供時代は、三人兄弟の末っ子として


これまた、目立った特徴もなく 趣味は、「なんでも観察する」地味な子だと思う


この趣味のおかげで、図鑑に携わる仕事に就けた


現在のリモートワークの推進で出社は、月1回


去年からは、これを機会に母親の実家に引越し


都会との行き来の生活を開始した


祖母が亡くなって以来の放置家だけど


昔、よく遊びに行って僕にも思い出の多い場所だ


床は、歪み


いや家全体が歪んでいるんだろう


窓が開かない部屋もあり躊躇もしたが


実家暮らしだった僕には、


今までにない大きな決断だった


築八十年


生きていくには、


水があって電気があれば、大丈夫


通信環境も整えられる


この山奥でネットに繋がり


ネット通販も、3日4日あれば、荷物が届くのは、感動でしかない



私の仕事部屋からの光景は、


外に広がる、山と森


今でも見慣れないほどの自然だが


夜は、闇しかない


たまに世界は、滅亡したかと思える時がある


たった一人の生き残りかと思う時がある


ここまでくると


近所もなく


人付き合いもない


僕には、もってこいの環境だ


この集落に親族で最後まで生活していた叔父も


体調を理由に都会に出た


数軒ある代々の家と墓


たまに見るようにと


叔父の車と引き換えに託された


そのおかげで四十分走れば、生活に困らない物が買いに行ける


とんでもない田舎だが何も困ることがない


あるとすれば、ゴミ集積場が徒歩ではなく車で行かなければならない距離だ



だけどこの生活をするとゴミも出ない


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