南衛府監(九)

八、富くじの実施


 コステラ=デイラの道路・運河の整備や貧民の救済の費用に充てるため、公女[ハランシスク・スラザーラ]の名で、しばしば富くじを行った。

 富くじで得た金は目的のために使い、かかった経費の詳細も隠すことなく、広くみやこびとに知らせたので、その点で、彼らから不正を疑う声は出なかった。

 サレは富くじの公正な運用に気をくばった(※1)。



※1 サレは富くじの公正な運用に気をくばった

 当初、サレも富くじを買うつもりであったが、不正の疑いを持たれる可能性をロイズン・ムラエソから指摘され、しぶしぶながら、その言に従ったとのこと。

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