#04 高校時代につけた、やたらカッコいい、しょうもない傷。

2018/12


皆さん。傷ありますか?


こんにちは、傷を抱えしスカーことウエダモジカです。


傷〈キズ〉カッコいいですよね。

傷という漢字自体はもっとかっこよくていいと思うけどね。


私が思う、キズに相応しい漢字は『匁』←コレ


実際の読みは、匁〈もんめ〉

コイツはコイツでもっと良い「読み」は無いのかよ……。



高校時代。立体工作の授業終わり。

制作物を解体していた時に、誤ってカッターで親指を刺してしまいました。


一瞬だったので「あららぁ」くらいの気持ちで指を押さえて、何食わぬ顔で教室を出ました。


授業自体は終わっていて、みんな休み時間中に解体作業をしていました。


「自分、トイレに行きますので失敬、失敬」くらいのラフさで教室を出ました。

〈カッコ悪い所を見られたくなかった〉



トイレで傷口を確認。

親指の腹を縦に深く刺していました。


「出血はしてるけど、押さえてればいいし、教室に戻るかぁ〜」と思い、トイレを出ました。

結果、貧血で階段に倒れ込みました。


本っ当。

しょうもないんです。


目の前がいきなり暗くなって、「血の気が引く」とはこのことかと。

〈そんなことを思っている暇、当時はなかったけど〉


階段や廊下が輪郭しか見えなくなって。「画像加工をミスった」みたいな世界に取り残されました。


流石にヤバいので、保健室を目指して貧血ゾンビ〈私〉は歩き始めました。

幸い生徒に出くわすことはありませんでした。


ただ、保健室がやたら遠いんだなぁ〜。


私は美術科に通っていました。

保健室のある普通科校舎から離れた、美術科校舎の住人でした。


だから保健室が遠いのなんの。


そのまま教室に戻って先生に言えばよかったものの。

流石にしょうもなさすぎたので恥ずかしくて行けませんでした。


保健室に着くと保険の先生が対処してくれました。

先生曰く、顔が青白かったそうです。


出血が多かった記憶はないけど、ハンカチとかに大量についていたのかな。


ベッドに座らされ、処置を受ける。〈ウケる〉

「刺さりどころが悪ければ、指が動かなくなってたかもしれない」とのことで幸運でした。〈ウケない〉


簡単な処置を終えると保健室の先生は「迎えに担任の先生を呼ぶから」と言いました。


それは勘弁。

まじで勘弁〜。


あーあ、校内放送で呼んじゃったよ。


数分後、担任が到着。

さっきまで一緒の教室で解体作業してた奴が何故が傷を負って保健室にいるからびっくりしていました。


これなら保健室に行く前に教室に寄るべきだったよね。

ああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!

こんなことで校内放送されちゃって。しょうもなさすぎる。


その傷は今でも残っています。

傷としては重傷だった模様。

当時、親指で指紋認証してたら認証不可になっていたかもしれません。




ここからは、やたらかっこいいという話。


この親指の傷跡。

実は私の好きな小説の主人公たちがつけている傷跡と全く同じでした。


小説「ダレンシャン」に出てくるヴァンパイアの血の契約。


それと全く同じ傷跡。


「なんだ、カッコいいじゃん!!!」と思っている自分もいました。

かなり危ない傷なのに、楽天的すぎる。


原作は親指だけじゃなく、全部の指の腹にある傷ですけどね。


あんな痛いこと、全部の指で経験してんの?

やばぁ!!!!!


経験してる分、主人公の痛みがめちゃくちゃ分かって共感度が増した話。



ちなみに。

私の脇腹には「3本の爪痕」みたいな痣ができたことがあります。

アイロンの火傷ですけど。


あれもカッコよかった。バケモンと戦った後みたいな傷で。

だけどしょうもない。

出来た経緯はしょうもなさすぎ。


とにかくみんな、怪我に気をつけよう!!!

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