Take15 土曜AM7:00
結局
蒼温はお布団で寝てくれた
寝顔は
僕の知っている蒼温なんだ
太陽は窮屈そうで
土曜の朝に
煙を吹く
僕らはいつからこういう風に
世界の朝を
煙に巻いて
「おはよ」
ベッドから見下ろしていた
僕に
蒼温は
目をこすって
僕の知ってる蒼温じゃないか
「今日何する?」
お布団から体を引き上げて
僕に
蒼温が
目を合わせて
僕の知ってる蒼温じゃないのか?
「いい事しようよ」
ベッドから急いで飛び起きて
僕は
蒼真を
突き放して
僕の知ってる蒼温はどこなの?
「今日は出かける!」
部屋から慌てて飛び出して
僕は
蒼温を
置き去って
僕の知らない蒼温がここにいる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます