Take11 何故自然

一人増えた我が家のリビング

誰もが

何もかもを受け入れて

Friday


一人消えたい我が家の外へ

誰もが

何もかもを気にせず

fly away


全くの不意打ち

あっちは企み

帰り道の去り際に

すでに

孕んだバイバイ


悔しさと

憎らしさと

気だるさと

はみ出し者の弱さと


なんでもないって顔と


眠れそうにない夜と


「蒼温、お風呂は?」


「あっ、入ります」


「いつでもいいからね」


「おばちゃんいつもありがとう」


「蒼温はうちの子みたいなもんよ」


「じゃあ、陸と入ってきます」


「相変わらず仲良いわねー」


「ははっ、ね陸」


(ナイナイナイナイナイナイナイナイッッッ)


寿命が縮む夜と

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る