12月4日……松葉

長い松葉は先だけ尖り

内側を守るかのように

指先を刺した


私と君とは似ているね

血にじむ指先で言うと

馬鹿言うんじゃないよ

顔を背けて松葉は怒った


内に抱くものも無いくせに

あんたのそれは

保身と身勝手さ


血色に汚れた松葉は

北風に乗って飛び立つ

残した言葉はやはり鋭く

私の心をぶつりと刺した

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