12月2日……誰にあげるでもないそれ
あのね
瞳を上げての問いかけに
返る言葉は無く
部屋に響くのは
ただ自分の声ばかり
孤独など
とうに知っていたけれど
壁に跳ね返るだけの声が
私に改めて突きつける
お前はひとりと
買い求めてきたチョコレートは
誰にあげるでもない
ただ自分のためだけの
口にしたそれは
甘く甘く
けれど苦く舌に溶けた
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