第11話

「え」


俺と。不良三人の声が重なり、更に

視線はヒナタに集まった。


「彼女ですけどっ!!

なんか、文句ありますか??」


「いや、俺的には俺の彼女ではないけども...」


早口でそう言い、俺は

ヒナタの手を繋いで大急ぎ、そこから

走って逃げた。この辺の狭い路地は俺は熟知していて見慣れぬよそ者と思しき不良どもを巻くのは簡単だった。



不良共は途中から追ってこなかった。


ゼーゼー言いながら俺たちは

知り合いのおっさんがいとなむ喫茶店に入った。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る