日日休暇

光之空

プロローグ

空は青く、白い雲が揺蕩っていた。

太陽は頭上高くに、木々はその陽光を浴びながら風に揺れていた。

木がつくりだす影のなかに二人の少年が座っていた。

一人は白い髪をうなじまで伸ばしていて絹のようにさらさらとしていた。顔は幼く、あどけなさが残っていた。

もう一人は黒い髪をしていて、あちこちに跳ねさせていた。鼻がスッと高く、爽やかな印象を持たせていた。

二人は木の下に布を広げ、その上に両足を伸ばして座っていた。

「風が気持ちいいな。」

黒髪の少年が大きく欠伸をしながらそう言った。

「そうだね。」

白髪の少年が同意した。

「明日もこんな感じだといいよな。」

「そうだね。」

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