第6話 追いかけられて 辿り着く
「でもワニに食べられて生贄にならないといけないよね・・。」
従兄の言葉と共に 彫像のワニ、 ワニの彫像が動き出して
空を飛びながら僕を追いかけてきた
慌てる駆け出して走り逃げる
走り逃げ回る場所の風景は
遺跡でない 建物に
それは白亜のギリシャ風の神殿のような場所に変わっていた…。
ワニは まるで水の中で泳ぐような動作で
宙に浮かび川の中で獲物の魚を追い回すかごとく僕を追い回す
豪華な建物の彫刻の施された柱にぶつかり大理石の床に倒れこむ…
ゆらり…倒れこんだ僕に気がつかず立ち去る白いワニ…
「助かったのかな」
半ば泣きながら…安心して一息
白い大理石の床
大部分が白い大理石をメインにしながらもまるでモザイクで飾るように
色違う石が埋めこまれ幾何学的に飾られている
とても綺麗だった
何か小さな物が落ちている…小さな光で煌めき
「何かな?」
手に取ると銀色のコイン 月桂冠の冠にギリシャ風古代の衣を纏う男の横顔
昔の貨幣だ
これは古代の皇帝?
すると今度は 柱の向こうから男が現れた
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