8.出会った日から、ずっと
ルークとレイヴァン様と飲みに行ってから、数日が
「ナサニエル病院から来ました、サラと申します」
「ご苦労様です。あちらの
そんな私は今、王城へとやってきていた。
今日は年に一度の
国を挙げてのイベントで、国王陛下による
毎年、ナサニエル病院はヒーラーを一人貸し出しているようで、元々は別の
ルークも事前に教えてくれていたら良かったのに、と独り言ちながら歩みを進める。
「わあ、すごい人……!」
今日の剣術大会は
「失礼します」
軽くノックをして控え室の中に入ると、広い室内には二人しかいないようだった。すぐ近くに座っていた女性が
そこにいたのは、信じられないほどの美女だった。
「あら、
「よ、よろしくお願いします……! サラと申します」
「騎士団でヒーラーをしている、リディアよ」
女神は声まで美しかった。話し方や仕草など、全てに品がある。よろしくと
「俺はアウカレス病院から来たケルビンだ、よろしくな」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
もう一人は、騎士団に混ざっていてもおかしくないほどにがっしりとした男性だった。
「一人は会場のテント内で待機、二人は救護室で待機と言われているんだが、どうする?」
「あの、もし良ければ私が会場に行ってもいいですか?」
「俺は構わないよ。リディア様は?」
「私は救護室が良かったから、
「じゃあ決まりだな」
そうして、私は希望通り会場内のテントに配置されることになった。これでルークが見られるかもしれないと思うと、胸が
リディア様、と呼ばれている彼女はどうやら貴族
「かなり昔に酷い
「はい、ありがとうございます」
リディア様は
「よし、
やがて二人と別れた私は、仕事として来た以上はしっかりと頑張ろうと気合を入れた。
会場内の大きなテントの中には、見晴らしのいい特等席が用意されていた。
「こちらで待機していてください。何かありましたら、すぐにお呼びいたしますので」
「分かりました」
日の光を受けて輝く
不意に目が合い軽く手を振ると、彼はすぐに
「サラちゃん? どうしてここに」
「今日は病院から
「ああ、毎年ナサニエル病院からヒーラーを借りているんだったね」
納得した様子の彼は私をじっと見つめると、やがて柔らかく目を細めた。
「その格好、よく似合ってる。
「あ、ありがとうございます」
今日は病院の代表として来ているため、白衣を着ているのだ。
「俺もサラちゃんとここにいようっと」
「えっ?
「うん。
「ええと、それは良かったです」
彼が隣にいることで、女性達からの
仕事とルークの試合観戦に集中したい私は正直落ち着かず、今は
「カーティスさんの出番はまだ先なんですか?」
「うん。師団長はシード権があるから、出番はかなり先だよ。特に俺は、最後の方まで出番はないかな」
同じく師団長であるルークの出番も、まだ先に
「サラ!」
まさにルークその人が、このテントへとやってきたのだ。
「ルーク? どうして」
「それはこちらのセリフです。カーティス師団長と女性ヒーラーが仲良さげに
「先輩が体調を崩しちゃって、急遽代わりで来ることになったの」
「今後そういう時は門番にでも声をかけて、一番に俺を呼んでください。絶対にです」
やがてルークはカーティスさんを
「俺も出番までここにいます」
「ええっ」
そう言ったルークを、止める人は誰もいなかった。師団長とはこんなに自由なものなのだろうか。今まで以上に、たくさんの視線がこのテントに集まってくるのを感じる。
こうして私はなぜかルークとカーティスさんにぴったりと
***
ほとんど怪我人は出ないと聞いていたけれど、本当にびっくりするくらい
「わあ、あの人すごいね!」
「俺の方が強いです」
「ふふ、そっか」
誰かを
師団長二人による解説までついていて、まさに
「それにしても騎士団の人達って、みんな強いんだね。優勝する人なんて、どれだけすごいんだろう」
「サラちゃん。俺だよ、去年優勝したの。すごい?」
「えっ、カーティスさんが? すごいです!」
「今年は必ず、俺が優勝します」
「お、言うねえルーク。今年も決勝まで残れよ」
「当たり前です」
先日はルークが失礼な態度をとっていたものの、二人の仲も良さそうだ。美形二人を眺めながらそんなことを考えていた私はふと、美形
「そうだ、さっき会ったんだけど、リディア様って本当に美人だね! 私、あんな
「…………」
「確かに、リディアちゃんは美人だね」
興奮気味にそう言った
「でも、俺はサラちゃんの方が好みだな」
「またまた、さすがにお世辞だって分かりますよ」
「サラが世界一です」
女神のようなリディア様と私など比べ物にもならないし、月とすっぽんだ。二人には変に気を
「ええと、リディア様は騎士団の専属のヒーラーなんですよね?」
「うん。第五師団の専属だよ」
「やっぱり! ルークが前に会わなくていい、って言ってた意味が分かった気がする。あんな女神と私が友達になるだなんて、
「サラ、そういう意味では」
ルークは
***
あっという間に
結局、三人ほど軽い怪我を治しただけで、実質数分しか働いていないようなものだった。
「ねえサラさん、よかったら一緒に昼食をとらない?」
「わ、私で良ければ、ぜひ!」
同じく報告書を書き終えたらしいリディア様に
この世界に来てからというもの、同世代の女性との交流が少なかった私はつい浮かれてしまいながら、二人並んで食堂へと向かう。
「サラさん、カーティス師団長とルーク師団長と待機していたって聞いたわ」
「はい。なんだか成り行きで、そうなってしまいまして……」
「お二人とはどういう関係なの?」
「カーティスさんとはお友達で、ルークとは
やはり他人にルークとの関係を説明するのは難しい。そんな
リディア様は本当に優しくて気さくで、とても楽しい昼食の時間を過ごすことができた。
「午後からも頑張りましょう。何か困ったことがあれば、すぐに呼んでね」
「はい! ありがとうございます」
そうして食堂を出て、彼女と共に
「──ていうか、あの女ヒーラーはなんなの? カーティス様とルーク様と仲いいです、みたいな顔しちゃって」
「ね、リディア様の足元にも
すると不意に聞こえてきたのは、明らかに私の悪口だった。
あれほどのイケメン二人に挟まれている
「あの子達、なんてことを」
「私は全然大丈夫なので、行きましょう!」
「でも……」
どうやら話している女性達は騎士団の職員のようで、私は注意をしようとしてくれたリディア様を止めると、「もう時間もないですし」と声をかけた。
なんていい人なのだろうと感謝しながら、さっさと会場へと向かおうとした時だった。
「それにしても、どうしてルーク様とリディア様って別れちゃったのかしらね。あんなにお似合いだったのに」
「私も何回か街で見たけど、本当に
──ルークとリディア様が、付き合っていた?
思いがけずそんな事実を知ってしまった私は、内心
けれど、リディア様の話題を出す度にルークが気まずそうにしていたのも説明がつく。
『サラとは正反対ですし』
以前ルークに、そう言われたことを思い出す。
私はルークの好みの女性のタイプとは、正反対もいいところらしい。サラが世界一だなんて、やはりルークは適当なことばかり言っている。
「……今の、聞こえちゃったわよね」
「は、はい。知らなかったので、びっくりしました」
とは言え、ルークだっていい
それにリディア様とルークの組み合わせは、誰が見たってお似合いだろう。
「でも、本当に短い間だったのよ」
「……どうして、別れてしまったんですか?」
つい気になったことを口に出してしまったものの、今日会ったばかりの相手に聞くことではない。私は
「私の
「えっ……?」
つまりルークは彼女のことを好きでもないのに、付き合っていたということだろうか。
そんな
「それでも私は今も、ルーク様のことが好きなの」
彼女は少しでもルークの
それと同時に、好意を
***
テントへと戻ると、すぐに笑みを浮かべたルークが
「おかえりなさい、サラ。その
「ありがとう」
「……表情が暗いですが、何かありましたか?」
「なんでもないよ」
カーティスさんもすぐ近くにいる今、ここで色々と聞くわけにもいかず、そのまま二人の間の椅子に腰を下ろす。
「サラちゃん、午前中と髪型変えたんだね。すごくかわいい」
「あ、ありがとうございます……」
カーティスさんにポニーテールの毛先を指で
するとルークは、「俺の時とは反応が違う」「いちいち
「あはは、ルークは手厳しいね」
「…………」
「ルークの出番は午後の部が始まってすぐだったよね? 頑張ってね」
「はい。サラが見てくれているんです、絶対に負けられません」
すると隣にいたカーティスさんが「ねえ、サラちゃん」と口を開いた。
「俺のことも
「もちろん、カーティスさんのことも応援していますよ」
「ありがとう。あ、そうだ。もしも俺が優勝したら、ご
「……デ……?」
「カーティス師団長、いい加減にしてください」
「俺はサラちゃんに聞いてるんだけど? どう? サラちゃん」
「ええと、私は好きな相手以外とデートとか、考えられなくて」
正直にそう答えたところ、カーティスさんは「なんで?」と不思議そうに首を
「サラちゃん、今好きな人はいるの?」
「えっ? いませんけど……」
「それなら良くない? そもそも、相手のことをよく知らないと好きにもならないよね? 相手を知る機会としても、サラちゃんをいいなと思う相手にチャンスをあげるっていう意味でも、デートくらいいいと思うけどな。そう思わない?」
「そういうもの、なんでしょうか?」
「うん、そうだよ。デートって言っても二人で食事するとか買い物に行くとか、健全なもののつもりだし。ってことで、決定ね」
「……じゃあ、それくらいなら」
「サラ!」
なんだか言いくるめられる形になってしまった私に、ルークは責めるような視線を向けてくる。そんなルークを見て、カーティスさんは形のいい唇で美しい
「ルークも
「……では俺が優勝したら、サラは俺のお願いも聞いてくれますか?」
「えっ? いや、それは」
「カーティス師団長は良くて、俺は
「そ、そんなことはない、けど……」
「では、いいんですね」
ルークの
「本気で頑張るので、しっかりと見ていてください」
そう言ってテントを出て行くルークの背中を見つめながら、私は先程のリディア様の話を思い出していた。
──ルークだってまた誰かと付き合い、いつかは
もしこのまま元の世界に戻れなければ、あっという間に行き
この世界で一生一人で生きていく自信もない私はカーティスさんの言う通り、もう少し積極的に男性と交流を持ってみてもいいのかもしれない。
そんなことを考えつつ、私はステージへと視線を向けたのだった。
***
「本気で頑張るので、しっかりと見ていてください」
そうサラに宣言した俺は順調に試合を勝ち進み、決勝へと
決勝での相手は予想通りカーティス師団長で、目の前でサラとのデートという訳の分からない約束をされた以上、絶対に負けるわけにはいかない。
俺自身も優勝さえすれば、お願いを聞いてくれると彼女は言ってくれたのだ。
何より、サラにいいところを見せたかった。いつも俺を
「ルーク師団長、準備をお願いします」
「ああ」
準備運動を済ませ、木剣を手にステージへと上がる。そこには既にカーティス師団長の姿があり、俺を見るなり彼は嬉しそうに目を細めた。
「すごいやる気だね、去年とは大違いじゃん」
「当たり前です」
ふと視線をテントへと向ければ、俺以上に
やがて彼女の唇がゆっくりと「ちゃんとみてるよ」と動き、心臓が跳ねる。
俺は元々、彼女との思い出だけを胸にここまで努力を重ねてきたのだ。サラがこうして目の前で俺を応援してくれているというだけで、どんなことでもできるような気がした。
そんな俺を見て、カーティス師団長は「ねえ」と再び口を開く。
「なんでそんなにサラちゃんを気にするの? ずっと誰にも興味なさそうだったのに」
「……もう、理由なんて分かりません。俺は子どもの頃からずっと、サラのことだけを考えて生きてきたので」
いつだって俺の世界の中心は、サラだった。他の人間なんて
「サラは俺の全てですから」
そう告げれば、カーティス師団長のアイスブルーの瞳が驚いたように見開かれる。
同時に、試合開始の合図がなされた。
カーティス師団長は自ら
次の
「っ攻めるねえ……!」
「まどろっこしいのは
剣と剣がぶつかり合い、木製とは思えないほどの重い音が
「お前がその気なら、俺も負けてられない、な!」
──やはり、この人は強い。
俺は今、全身でそれを実感していた。それでも、負けるわけにはいかない。
ひゅっと息を吸い込むと、大きく前に出た。剣が、視線が交差する。少しでも早く、重く。自身の限界を
そしてほんの
すかさず斬り込めば、剣先はカーティス師団長の首元に届いていた。
「俺の、勝ちです」
それと同時に、会場からは割れんばかりの
ゆっくりと剣を下ろしテントへと再び視線を向ければ、感動したような様子のサラが俺を見つめ拍手をしているのが見えて、ふっと笑みがこぼれた。
「……あーあ、負けちゃった」
やがてカーティス師団長は「残念だな」と深い
「完敗だよ。優勝おめでとう」
「ありがとうございます」
「こちらこそ」
その手を自身の右手で握り返すと、骨が折れるのではないかというくらい、きつくきつく握りしめられた。間違いなく悪意があるだろう。
「痛いんですが」
「だってムカつくもん。
けらけらと
「でも、今日のルークには
「……はい」
「強くなったな。頑張れよ」
ぽんと俺の
──騎士団に入った頃からずっと、俺の目標はカーティス師団長だった。
本人には絶対に、言えやしないけれど。
そんな彼に勝ったのだという実感が今更になって湧いてきて、
俺は「ありがとうございます」と
***
「サラ、本当にお願いを聞いてくれるんですか?」
その日の夜、私は満面の笑みを浮かべるルークによって詰め寄られていた。
「うん、約束だもの」
なんと本当に、ルークが剣術大会で優勝したのだ。
もちろん他の騎士も
「ルーク、本当に格好良かったよ! ドキドキしちゃった」
「ありがとうございます。嬉しいです」
今日のルークは、それはもう格好良かった。私ですらドキドキしてしまうくらいだったのだから、
「こんなにも負けたくないと思ったのは、初めてでした」
「そうなの?」
「はい。サラが他の男とデートするなんて、絶対に許せそうになかったので」
「……そ、そうなんだ」
ルークは柔らかく目を細め、ふわりと微笑んだ。気がつけばソファに無造作に置いていた手は彼の大きくて温かい手のひらに包まれていて、心臓が跳ねた。
なんだかルークがいつものルークじゃないみたいで、落ち着かなくなる。美しい金色の瞳は、熱を帯びているような気がした。
「今回は俺が勝ったからいいものの、二度とあんな約束はしないでください」
ルークの整いすぎた顔がぐっと近づいてきて、私は慌てて視線を彼から
「わ、分かった。それで、私は何をすればいいの?」
慣れない甘い
今の私にできることなど限られているし、優しい彼のことだから簡単なお願いをしてくれるだろう。そう、思っていたのに。
「キス、してくれませんか?」
「…………なんて?」
花が
彼の
「サラにキスをして欲しいと言いました」
「キ、キスって、な、なんで急に」
「俺はサラにもっと男として、意識してもらいたいんです」
ルークはそう言って少し意地悪く微笑むと、更に顔を近づけてくる。
──そんな中、ふと昼間のリディア様の言葉を思い出す。
『私の片想いだったの。学生の頃から、ずっと』
私は両手でぐっとルークの肩を押すと、顔を上げた。
「ルーク、駄目だよ」
「どうしてですか?」
「好きでもない、付き合ってもいない相手にそんなことを言うなんて絶対に駄目だよ。どうしてそんなに軽薄な子になっちゃったの?」
「……けいはく?」
リディア様の切なげな表情を思い出すと、だんだんと腹が立ってきてしまう。
彼女のような
「もう今日はルークと話したくない。お願い事は別のことを考えておいて」
「サラ、待ってください。何か誤解を」
「ルークのバカ!」
まっすぐな、優しいいい子に育ったと思っていたのに。
私はルークの言葉を無視すると、そのままドアを閉め、自室へと戻ったのだった。
***
翌朝、私はベッドの中で一人頭を
「……言いすぎた、かもしれない」
昨日はつい勢いで
一晩経ち頭を冷やした結果、まずは話を聞くべきだったと反省した。バカだなんて言ってしまったことも謝らなければと思い、
「えっ、ルーク?」
するとなぜか私の部屋の前には、しょんぼりと肩を落とすルークの姿があった。
「いつからそこに……?」
「三時間くらい前からです」
想像を超えた答えに、私の口からは間の
「どうして、そんな」
「俺は、サラに嫌われたら生きていけないですから」
「とにかく、座って話そう?」
私はそう言ってルークの手を取ると、自室へと戻る。小さめのソファに並んで腰を下ろすと、ルークは温かな両手で私の手を包んだ。
「サラ、聞いてください。俺は誰にでもキスをして欲しいだなんて、言いません」
「……そう、なの?」
「はい。まずはどうして俺が軽薄な男だと思ったのか、聞いてもいいですか?」
私はこくりと頷くと、ルークがリディア様と付き合っていたこと、それなのに彼女はずっと片想いだと言っていたことから、そう思うに至ったのだと説明する。
やがて話し終えると、ルークは「なるほど」と深い溜め息を吐いた。
「サラが怒った理由は分かりました。当然だとも思います」
でも、とルークは続ける。
「リディアと
「婚約を、断るため?」
「はい」
ご両親から望まない婚約を持ちかけられたリディア様は、それを跳ね
ルークも同じ隊の彼女には日々助けられており、
「ルーク、ごめんね。早とちりをしてあんな態度をとって」
「いいえ、気にしないでください」
何度も謝る私にふわりと微笑むと、ルークは私の手を包む手のひらに力を込めた。
「その後のリディアからの告白も、俺には本当に好きな女性がいるからと断りました」
「……本当に、好きな女性?」
「はい、俺はずっと彼女だけが好きなんです」
ルークにも、長年
「ルークの好きな人って、どんな人なの?」
「とても可愛くて、優しい人です。かなり
「そうなんだ……子ども扱いってことはルークより年上なのかな? でも、ルークはとっても格好いいもの! いつか振り向いてくれると思うな」
「そうだといいんですけどね。俺は十一歳の頃からずっと、彼女だけが好きなので」
十一歳、という言葉に「あれ?」と引っかかりを覚える。
だってその頃、ルークの側に私はいたのだ。
そもそも、ずっと想いを寄せている女性がいるのに、私に「キスして欲しい」「もっと男として意識してもらいたい」なんて言うのも不思議で。
「まだ分からないんですか?」
そんな声に顔を上げれば、
──こんなの、まるで好きだと言われているようで。
戸惑い指先ひとつ動かせずにいる私を見て、ルークは柔らかく目を細めた。
「そろそろ仕事に行かないといけないので、また後で」
「う、うん」
ルークは私の
一人残された私は
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