ときどき書きたいことだけ
宝亭鈍器
わたしが怒っている話
腹を立てている。もう1週間ほど。
人に話を聞いてもらったりしても、どうにも腹の虫が収まらない。元凶を観測しているのが悪い。わかっているのに続けてしまう。そして、その度(被害妄想で)腹を立てている。
詳細は省く。説明することが解決にはつながりそうもない。それにことをこれ以上大きくしない方がいい。(じゃあ書いて公開するなというのはもっともな意見である)
いまここに存在するのは、わたしの気づかないところで相手を傷つけたのだろうということだけだ。本当に申し訳ない。ただ、残念なことに、相手はこちらの咎を明かしてくれなかった。よってこちらも改善も申し開きもしようがない。
わたしは昔からことあるごとに人を傷つけるらしい。SNSのみならず突然メールやラインの返信がもらえなくなることがある。その度に「あんなにいい人が嫌になってしまったのだから、自分が本当に悪いことをしたのだな」と感じてきた。やはり理由は明かされないので改善することはできないが、同じようなことを繰り返さないように極力努めた。しかし、まだまだ十分でないらしい。達成できるほど努めるだけでは成長できないのだろう。そもそもそんなことが可能かどうかすらわからない。とにかく失敗ばかりだ。
いま、憲法を解説する本を読んでいる。内容は高校で教わった。その概念は高校卒業のカリキュラムを確認するに存在するが前文の暗記と第9条に留まり、その他の記憶がほとんどない。とても新鮮な文章が多い。面白い。中でも「公共の福祉」について語られている項目に感激した。
日本国憲法における公共の福祉とは、他人の権利を侵害する場合、個人の権利が制限されるという意味である。ある人が他人に殴りかかった場合、それは相手の健康を害する行為であるから表現の自由の範疇ではなく制限されるということだ。
誰かに拒絶されることはただただ悲しい。そしてその惨禍を繰り返さないためになにが悪かったのかを考え尽くしたい。だが、わたしが騒ぐことで他人の権利を侵害したくはない。
どうしてわたしが憎しみの捌け口にされなくてはいけないのか。
あなたがやっていることは公共の福祉に反していますよ。
そんなことを考えている。憲法に意識を寄せて自らを正当化している。「自分は悪くないのに」そう思っている証拠だ。
残念だ。しばらくこの感情から逃れることはできそうにない。わたし、早く成長しなさいね。
ときどき書きたいことだけ 宝亭鈍器 @orreforsorosu
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