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古来より魔法と位置付けて来た定義は、科学と融合して考えられるようになり。
現在では当たり前となっていた。
今まで才能と呼ばれたモノも数値で表されるようになり。
生まれた者は直ぐにこの数値が測られるようになった。
そして特別な才能を、もつ者を特殊な魔力回路の所有者と位置付け。
それらを効率よく生かすために管理しているのが西守である。
ある者は己が才を生かすためにオリンピックを目指し。
ある者は、西守私設部隊に入隊し、その才をぞんぶんに発揮していた。
進む道は、それぞれなれど特殊な魔力回路を持つか否か。
それだけで人生が左右されるようになった事実だけは変わらない。
そんな特別な回路を持つ者達が集められた特別クラス。
それが西守学園にある科学魔法科である。
はずなのに、たった一人だけ一般人とされる者が紛れ込んでいた。
ソレが龍好である。
はっきり言って落ち零れ以下の存在。
彼にとっては、一生役に立たない知識の吸収と、やるだけ無駄な実技試験等をやらされる日々。
それは、もう国家レベルでのイジメと言ってもいいかもしれない。
進学するためには、必要以上のレポートや宿題の提出が必須だと言われ。
今後の人生において、ず~~~っと役に立たないであろう無意味な勉強漬けの日常を余儀なくされていた。
なぜ、彼がそこまでしてこのクラスに居なければならないのか?
それは――
無垢なる破壊神とまで呼ばれる危険因子の手綱としては、この上なく適任だと判断されからだ。
つまり――
特別に、と言うより。
強制的に、このクラスの仲間入りをさせられた可哀想な存在なのである。
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