桃嫌いの桃太郎シリーズ第3弾!
今回は2つの昔話から有名なあの太郎さんたちが登場します。
ただし、普通の〇太郎が出て来るだけじゃない。宇部さん流のアレンジがビシパシ光っています。
そもそもが桃嫌いの桃太郎ですからね。桃太郎っていってますが、「桃キライだもの」で普段は太郎と呼ばれています。この桃嫌いにも意外な理由がちゃあんとあるですが、それだけじゃない秘密もあったりする太郎なのです。まあそこはシリーズを最初から読んでいたただくとして。
今回はちょいホラーテイストな浦島太郎と女好きな一寸法師がああなってこうなって亀や姫も大活躍です。
相変わらず賑やかな犬猿とピュアさが際立つ太郎もいいのですが、個人的には雉である姉御の活躍が光っていたような気がします。いやあ、かっこいい!
あと浦島太郎編では葉蔵さんがどうしても気になりました。が、一寸法師編ではすっかり忘れてしまってましたね。すまんね、あんな葉蔵葉蔵騒いだのに……笑
読みやすく全体的にはコメディな雰囲気がある作品なので万人受けすると思います。シリーズものですが、本作から読んで遡って読んでいくのもまた一興かと。おすすめの短編です。
和菓子屋の石蕗屋で今日も「看板娘(?)」としてせっせと働く桃嫌いの太郎。
彼のそばにいるのは白狼丸と飛助、薬師の青衣と、太郎大好きな三人組。
太郎は夜には女鬼・茜となって相思相愛の白狼丸と仲良く夜を過ごすはずが――。
休みの日に遠出した白狼丸が帰ってこない!
どんどん憔悴する太郎に、心配でたまらない飛助と青衣。
白狼丸の行方を捜した結果、掴んだ情報は、なんと他にも海で消えた若い男達がいるという話で――?
「浦島太郎」とコラボした第一章に引き続き、第二章は「一寸法師」とのコラボ。
こんな視点が! と驚く新しいおとぎ話を、どうぞお楽しみください(*´▽`*)
日本一有名な昔話、桃太郎。それをモチーフとしながらもどこか違う面々が織り成す物語の第3段。
桃から生まれはしたけれど、桃が嫌いなため名を改めた太郎。そして、その太郎が大好きな三人の仲間たち。
今回は、犬ポジションこと白狼丸が、いじめられている亀を助けたところから物語はスタートします。
亀を助けると言えば、皆さんすぐに思い浮かぶでしょう。桃太郎と並ぶ昔話のスター、浦島太郎の物語を。
亀を助けたのですから当然竜宮城に行くことになるわけですが、そんなことをなど知らない太郎達にとっては、突然白狼丸が行方不明になったのです。そんなの放っておけるはずがありません。海の底に行ってしまった彼を助けることはできるのか?
さらに後半では、太郎の前に僅か一寸くらいしかない小人の侍が現れます。しかもどうやら、小さい以外にもなんだか訳ありの模様。
桃太郎っぽいメンバーが他の昔話とコラボした時、いったいどんな面白さが生まれるのでしょう。
宇部松清さんの描く、桃嫌いの桃太郎と愉快な仲間達の物語第3弾。
今回は仲間の一人、犬が助けた亀に連れられて行方不明になってしまったからさあ大変。
竜宮城へ連れ拐われてしまった犬を助け出すため、太郎達が立ち上がる!
そして第2章では太郎達の前に、一寸程の背丈しかない侍が現れます。
この小人の侍、立派な武士になってきれいな姫を娶るのが夢だと申しますが、こんなにも小さな侍と一緒になってくれる女人は現れるのか。
なんやかんやで小人侍の起こす騒動に巻き込まれた太郎達のお話。
第1章は浦島太郎、第2章は一寸法師がモチーフになっていますが、これらを桃嫌いの桃太郎とコラボさせることで生まれるちょっと変わった物語を、お楽しみください。