第31話 移住を推奨

 隣の村から、俺の村へ、移住を勧めた。ほぼ脅迫にちかいが、とくに若い女性は、移るように、仕向けた。


 人口が多いってこと、それは、国力を示すパラメーターにもなる。数的優位ってのは、やはりある。


 人々が暮らしやすい環境を整えて、魔物に脅かされた世界を人間の手に取り戻すこと、まさか、自分がこんなことやりたいと思うとは、まったく思ってなかったなぁ。ゲーム脳だから、シミュレーションゲームみたいだな。得意の恋愛ゲームも、シミュレーションゲームだし、似たようなものかな。


 ゲームと違うのは、死んだら、終わりってとこ。

あ、自分で嫌なことを思い出してしまった。でも、自分の犯した罪から逃れることはできない。最近、悪夢にうなされるの多い。殺す必要あったのか、って、いわれたら、殺す必要なかった。後悔している。無宗教なんだけど、神父様ってのがいるなら、懺悔したい。かなり汚れてしまった。なにか、罪滅ぼしに、善なる行為を、偽善だけど、やらせて欲しいと心境の変化が起きていた。






(神の嘆きの声)

 4人もいるので、ほかの女なんて、普通はいらないはずなんだが、相変わらず性欲が強いのか。英雄、色を好むとか、そんなのが、この主人公タクトに該当するとは思えないが。

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