第28話 救出と惨劇
隣の村に着いた。けっこうでかい。
男の家を探していたが、すぐに見つかった。
サラが抵抗するので、隷属の首輪がつけられていたようだ。
サラの姿をみて、自分のなかで、ブチッと切れた音がした気がした。
躊躇なく、剣で男の首を刎ねた。
血飛沫がとんだ。大量の返り血を浴びた。
男は即死だった。
隷属の首輪の主人が死んだので、奴隷から解放できた。
初めて、人を殺めた。もう戻れない。化け物になってしまった。
村の自警団に、罪人として、連行されそうだったので、サラを連れて村の外にでた。
自分の私兵と奴隷たちも、ようやく着いていた。
隣の村の自警団は、サラを誘拐してきたのを把握しており、報復で、殺害されたのを知っていたが、男が死んだので、かわりにサラを手に入れようという考えの者たちばかりだった。
埒があかないと思って、強行突破をはかった。
隣の村の自警団と戦闘になった。こちらの被害は軽微で、隣の村の自警団は、壊滅させた。全員の首を刎ねた。単なる虐殺だ。もう容赦はなかった。
前回は、復讐による殺人、今回は、小規模な抗争からの殺人だった。どちらにせよ、もう人の道を外れてしまったことを思い知った。
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