第51話 熊と見世物になりならが生涯を過ごす

 昼間、風呂に入って、上がったら、油断をしたのか、そのまま寝息を立てて寝てしまい起きたら、日付線が変わる少し前だった。


 ここ最近の寒暖差で疲れていたのであろう、夕飯を食べていない事に気づく。


 ぼやけた頭である。


 おかしな夢の話を書いておこう。


 宝くじに当たり、放浪の旅に出た私は山の中で熊に出会う。


 熊が襲ってきたので、拳固を熊の口の中に入れてぐいぐいと押し込む。


 こいつは犬だ。犬の眷属に過ぎない。


 熊と格闘して、マウントを取ると周りに人が寄って来た。


 大怪我をしているぞ。


 周りは大騒ぎしているが、熊と動物園の官舎に入り、見世物になって余生を過ごす事にした。


 片腕の私は観客に手を振り、熊と愛嬌を振りながら、客の歓声を浴びながら日々を過ごした。


 その生活の絶頂期で目が覚めた。


 晩飯を食っていない事に気づき、飯を食うかとどうか思案したが、食う事にした。


 風呂から上がった後、オートミールのお粥を作っていたのだ。


 あれを食おう。


 食ったら、また寝よう。

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