第9話 風呂屋

 明け方に風呂屋に行く夢を見た。


 何時も行くスパシステムのあるような風呂屋ではない。


 昔ながらの風呂屋だ。


 番台の所に欄間があって、番台の座っているのはどうやら老婆のようであった。


 そこをすっと入ると、籠があって、そこに自分の着ているものを脱いでおいておく。

 今なら考えられない。無防備さだ。


 そこで湯船につかり、湯気を立つのを眺めながら、目が覚めた。


 あの風呂屋には何度か行っているが、夢の中だけだ。


 何処の風呂屋の記憶なんだろう。

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