明け方の夢
まる・みく
第1話 母親の夢
今朝の明け方、夢を見た。
去年、介護していた母親が突然、心筋梗塞を起こして亡くなったのだが、何故かまだ生きていて、生活をしている夢だった。
まだ生きていて、と書いたが、その夢を見ている時は亡くなった事を失念していて、家事や身の回りの世話をしていた。
おかしなもので住んでいるのも、今とは違う昔ながらの長屋であれこれをしているうちに、眠くなり寝てしまった。
すると、玄関先から声がして「すみません、うちの不手際でxxxxをあなたの家に差してしまいました」と隣の住人が言って来た。
その隣の住人には見覚えがないというか、顔がぼやけていた。
「あぁ、そうですか。どうしましょう。xxxxを引き抜きましょうか」と私が言うと、「お願いします」と言われて引き抜いた。
お礼を言われて、それを渡すと、隣の住人はオープンカーらしきものに乗って、狭い路地を抜けていった。
その事を母親に説明すると、横になり居眠りを始めた。
それを見ていて、この眠り始めた母親は確かに、自分の母親だが、去年、葬式を上げた母親はいったい誰だろうと思い始めた。
そこで、目が覚めた。
明日はどんな夢を見るだろう。
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